院長の休日

5アンペア_新婚おめでとう!

 平成27年5月13日、朝日新聞朝刊の記事です。
 私がとても楽しみにしている連載です。
 まず、最初に、
 記者の斎藤健一郎さん、
 ご結婚おめでとう
 読者の一人として、
 この人にお嫁さんが来てくれるだろうか?と、
 まじで心配していました。
      ■         ■
 今朝、朝日の朝刊を読んで、
 奥さんがファンヒーターで髪を乾かしている写真を見て、
 ほんとうに、
 いいお嫁さんが来てくれて、
 朝日の斎藤健一郎さんよかったねと、
 心から思いました。
 もうひとこと言わせてもらうと、
 お嫁さんがえらい
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 本間家では絶対に無理です。
 おそらく、
 実家に帰らせてもらいますと言われます。
 うちの奥さんは、
 キャンプですら、
 もう行きたくないと言っています。
 でも斎藤健一郎さんの生活は、
 将来必ず役に立つことがあります。
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 斎藤さんの奥さんは保育士さんです。
 育児のプロです。
 お医者さんの一人として言わせていただくと、
 赤ちゃんが生まれたら、
 5アンペア生活はやめてください。
 室温36℃では、
 どんなに育児のプロでも、
 あせもができます。
 それでは朝日新聞の記事を読んでください。
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 5アンペア新婚でもできた
 記者が実践 エアコン・ドライヤー・炊飯器なし
 電力会社の電気に頼らず、どこまで暮らせるのか。1カ月の電気代を190円にまで下げた一人暮らし男性記者の「5アンペア生活」。昨夏から、その暮らしに伴侶が加わった。夫婦でも5アンペア、続けています。
 ■妻も慣れつらくない
 10アンペアのエアコンも13アンペアの電気炊飯器も使えない。そんな節電生活は結婚を機に終わりだろう。誰もがそう思っていたようだ。「続ける」と言うと、両親を含め多くの人が「せめて2人で10アンペアにしたら」と反対した。
 2012年7月、「普通の暮らしはできない」と電力会社の人に忠告されながら5アンペア生活を始めた。エアコンがわりに扇風機と行水、炊飯器は鍋炊きにかえた。名古屋に転勤した後はベランダにソーラーパネルを設置。今では扇風機もポータブル冷蔵庫も太陽光で動かしている。
 「2人でもできる」。私はそう思ったが、無理強いはよくない。6歳年下で保育士の妻(34)に確かめると「やってみる。でも、だめだったらすぐおしまいね」と言った。クギも刺された。「エアコンがないと暮らせない」「ドライヤーと冷蔵庫は必須」。難題を抱えたまま、2人の5アンペア生活は始まった。
 暑い夏の日、エアコンの利いた会社にいる私に妻からメールが届いた。「部屋の気温、36度」。「無理しないで」と返信することしかできない。妻は結局、近所の喫茶店へ避難した。
 その夜、「長野の果樹農家の手伝いに行こうかな。ここより涼しいでしょ」と言われた。なんとか笑って取りなしたが、いつ「もう、無理」という判断が下されるのか、気が気でない。
 しばらくすると彼女は「暑い家にいなければいい」と気持ちを切り替えたようだ。今日は喫茶店、明日は図書館と、涼を求めて街を巡り始めたのだ。クールシェアの実践と言えなくもない。秋には仕事を始め、暑い日中の家を脱出した。
 「必須」と言っていたドライヤー。妻は扇風機に目をつけた。風を「最強」にし、その前で頭を左右に振る。これで髪はきっちり乾くらしい。
 しかし秋が深まると使い物にならなくなった。風が冷たすぎるのだ。「ドライヤーがないとだめだ」と不機嫌になる妻。もうダメかと思ったとき、小型石油ファンヒーターの温風を使うことを妻が思いついた。消費電力は最大200ワット(2アンペア)で、ドライヤーの6分の1。ベランダ発電で十分動かせる。
 毎月の電気代は2人でも200円台前半を維持している。5アンペア生活といっても特別な技術は必要ない。電気をつけっぱなしにしない、掃除はほうきでする。電気に頼り、スイッチ一つで済ませていた暮らしの一コマ一コマを、少しだけ人の手に返してやればいい。
 最初は「炊飯器がほしい」とこぼしていた妻も、火を操って鍋で米を炊く喜びを知ったようだ。最近では「完璧な炊きあがりでしょ」と喜んでいる。「掃除機がほしい」と時々言うが、頻度は減ってきた。妻に質問してみた。
 「5アンペア生活、楽しい?」
 「楽しくない」
 「この生活、つらい?」
 「全然、つらくない」
 エヘヘと笑う妻。電気がない、イコール不便な暮らしではない。5アンペア生活はこの7月で3年を迎える。
 ■震災きっかけ電気代月212円
 福島県の郡山支局に勤務していた時、私は東京電力福島第一原発事故を体験した。
 それまでは家電製品に囲まれた電気漬けの生活をしていた。原発事故をきっかけに電力会社に頼らない暮らしを目指すことにした。東京転勤後、一度に流せる電流の上限である契約アンペアを40アンペアから最小の5アンペアに落とした。
 原発稼働を前提として、エネルギー政策の未来が議論されている。そんな時だからこそ、一人ひとりができる範囲で電気に過度に依存しない暮らしを考え、実践することが必要ではないかと思った。
 電子レンジがなくても蒸し器で温めれば事足りるし、豆炭あんかで暖もとれるとわかった。2012年10月には大型冷蔵庫の24時間稼働をやめた。
 2013年9月に名古屋に転勤した後、ソーラーパネルキットを購入した。電力会社の電気で動かしている家電は、洗濯機と温水式洗浄便座(温水と便座ヒーターは切っている)、それに照明少々とインターホンぐらい。
 2人暮らしとなった後の電気使用量は月平均で5.2キロワット時、電気代は月平均212円。節電をすれば、ほかのエネルギー消費にも敏感になる。この冬の灯油代は合計で1万5千円ほど。都市ガスは最も多かった先月で20立方メートルほどで、5千円ちょっとに収まった。(斎藤健一郎)

20150513-1
20150513-2
 

(以上、朝日新聞デジタルより引用)

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 契約アンペア> 東京電力をはじめ北海道、東北、中部、北陸、九州の6電力会社は、契約アンペアの値が小さいほど基本料金が安くなる。東電の場合、最小の5アンペア契約に基本料金はなく、電気を使わなければ電気代はかからない。基本料金は10アンペアで280円80銭、20アンペア561円60銭、40アンペア1123円20銭となっている。
 ■節電生活による変化■
手放したもの】 
・電子レンジ 
・炊飯器
・ドライヤー
・掃除機
・320リットルの大型冷蔵庫
・大型ハイビジョンテレビ
・エアコン
代わりにそろえたもの
・蒸し器
・ふた付きの鍋
・石油ファンヒーター
・ほうき
・ポータブル冷蔵庫
・小型DVDプレーヤー
・省エネのDC扇風機
・豆炭あんか
(以上、朝日新聞より引用)

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