医学講座
第61回日本形成外科学会(福岡)②
福岡は暖かでいいお天気です。
札幌と2ヵ月くらい違う印象です。
芝桜が咲いています。
学会初日にお聞きした、
特別講演が印象的でした。
わざわざサンフランシスコからいらしてくださった、
広島原爆の被爆者で、平和の語り部
笹森恵子様の講演です。
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特別講演1
4月11日(水)11:00~12:00 第1会場
司会:平野明喜(日本赤十字社長崎原爆病院)
SL1 笹森恵子ヒロシマ・ナガサキ平和プロジェクト
笹森恵子ささもりしげこ( 名誉人文学博士、広島原爆の被爆者、語り部)
今年6月のお誕生日が来ると86歳だそうです。
とてもしっかりした女性でした。
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笹森さんが、
広島の原爆によって熱傷を受傷し、
ご両親が熱傷の治療をしてくれたこと、
東大分院で、
林田先生に手術をしていただいたこと、
米国で25人の仲間とともに、
熱傷瘢痕拘縮の治療を受けたこと、
原爆の悲惨さを全身で説明してくださいました。
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私が一番驚いたのは、
私の恩師、
大浦武彦先生が発言され、
昭和32年に笹森さんのことが新聞に載り、
形成外科というのがまだ知られていない時に、
米国で治療を受けたと新聞記事で知って、
形成外科医への道を選んだ
…とお聞きしたことでした。
今までお聞きしたことがありませんでした。
日本に形成外科がなかった時代に、
米国まで行かれて治療を受け、
世界平和のために貢献していらっしゃる、
笹森恵子しげこさんのお話しが印象的でした。