医学講座
他の人に感染させないようにすること
今日は2020年3月16日(月)です。
新型コロナウイルスのために、
世界中が大変なことになっています。
不確かな情報も多く、
多くの人が困惑しています。
私が信頼している先生のHPです。
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人類が経験したことのない事態
2020年2月19日の院長日記でご紹介した、
東北大学微生物学教授の、
押谷仁先生のHPです。
新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか
2020年2月22日までに4回の記載があります。
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手洗いやマスクがこのウイルスの個人の予防にどの程度効果があるかどうかは実はよくわかっていない。
しかし、個人がこのウイルスとの闘いに確実に貢献できることがある。
それは、ウイルスに感染した、もしくは感染したかもしれない人が最大限の努力をして他の人に感染させないようにすることである。
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軽い症状しかない人でも他の人に感染させる可能性が十分考えられる。
普通のインフルエンザではたいていの人は療養のために会社や学校を休んでいる。
しかし、このウイルスでは、療養のためではなく風邪程度の症状であっても他の人に感染させないために自宅にとどまることが絶対に必要である。
症状の軽い人にはインターネットなどを使って仕事・勉強などができる環境を整備することも早急に行っていただきたい。
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誰かに感染させそこから感染連鎖が始まってしまうとその先には確実に重症化する人がいる。
さらに亡くなる人が出てくる可能性もある。
そこで亡くなる人は「60代の女性」ではなく、
もしかすると来月生まれてくる初孫の顔を見られていた女性だったかもしれない
という想像力を持つことが必要だと私は考えている。
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このウイルスは非常にしたたかなウイルスである。
今後、日本でも厳しい局面があることも十分に考えられる。
しかし、このウイルスの弱点も少しずつわかってきており、
希望の光も見えてきている。
私はこのウイルスを日本で早期にコントロールすることは十分に可能だと、今は考えている。
この光を確かなものにするために日本に住むすべての人が今何ができるかを真剣に考えることが必要である。
医学系研究科微生物学分野 教授
押谷 仁
(以上、東北大学医学研究科HPより引用)
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高須克弥先生はマスクを推奨していらっしゃいます。
私も通勤途中でマスクをしています。
このウイルスは制御しなくてはなりません。
制御するまでの間に、
一人でも多くの人の命を守らなくてはなりません。
医療従事者の一人として、
感染拡大を少しでも減らしたいと願っています。