医学講座
インバウンドのリスク
今日は2022年6月18日(土)です。
札幌の天気は曇り、
朝の気温は22℃です。
山形の予想最高気温が32℃になっています。
さくらんぼさんが心配です。
さくらんぼの収穫がはじまっていて、
とてもお忙しそうです。
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最近読んだ北海道新聞の連載です。
とても勉強になりました。
<漂う政 北海道から>4 観光立国、もろさ露呈
国の成長戦略を観光に頼るもろさが、道内各地を直撃している。
■消えた外国人客
今月上旬の平日、登別市の登別温泉街の人影はまばらだった。「以前はインバウンド(訪日外国人客)がいたから、平日でも今の5倍の人通りがあった」。老舗ホテル・第一滝本館の野村真悟販売本部長は、新型コロナウイルス流行前をこう振り返る。
同ホテルも外国人客が5割を占め、地下1階に外国人客ら団体専用のフロントを新設した。だが今、その姿は消え、8割以上だった稼働率は4割に下がった。新たに素泊まりプランを用意するなど売り上げ向上へ試行錯誤を続けており、野村販売本部長は「今は我慢するしかない」と漏らす。
コロナ禍前、外国人客は国内客より消費単価が大きく、冬季や平日の穴を埋める存在だった。一時は登別市全体の観光客数の4割近くを占めたが、依存が大きいほど激減の影響が重くのしかかる。
温泉街はこれまでもリーマン・ショックや東日本大震災などの危機を乗り越えてきた。だが、登別国際観光コンベンション協会の大野薫専務理事は「これほどの打撃は初めて」と話す。
一方、政府は今月10日、外国人客受け入れ手続きを2年ぶりに再開した。岸田文雄首相は今月上旬に福島県を視察し、「外国人が戻れば地方はぐっと元気になる」と期待感を示したが、大野専務理事は「コロナ前に戻るまでには数年かかる」。ロシアのウクライナ侵攻など不安定な国際情勢もあり、先行きは不透明だ。
外国人客激減が大きな影響を及ぼしている背景には、この10年の政権の方針がある。2013年に安倍晋三首相(当時)は「観光立国」推進を宣言。外国人客獲得へ目標を掲げ、ビザ発給緩和や免税制度拡充、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の解禁などに次々と取り組んだ。
少子高齢化で国内需要が縮む中、成長戦略の柱として「外国人客をどう増やすかが重視された」(政府関係者)ためで、円安やアジアの経済成長などもあり、道内は全国をけん引するように外国人客が急増。2018年度には最多の311万5千人が訪れた。だが、コロナ禍の入国制限で、2020年度の外国人客は2年前の300分の1まで激減した。
観光政策に詳しい和歌山大の堀田祐三子教授(都市政策)は「政府はコロナ禍以前、外国人客を増やす『アクセル』しか踏んでこなかったが、観光は自然災害や国際情勢などの外的要因に影響されやすく脆弱(ぜいじゃく)だ。不安要素にどう対応し、回復させるかという観点で政策を講じることも必要だ」と指摘する。
■副業で減収補う
思わぬリスクが浮き彫りになった観光業。札幌市で民泊施設の清掃を手掛ける会社「リワード」の荒川誠一代表取締役は、2018年の胆振東部地震などをきっかけに業態を大きく転換した。
当時、外国人が7割を占めていた民泊は予約キャンセルが相次ぎ、清掃業務がゼロになった。「また絶対同じことが起きる」。仕事の幅を広げるため、同社は個人情報保護に関する認証を取得。コロナ禍で清掃業務が減ると、まちづくりに関するアンケートなど、行政から委託された調査業務などを増やした。
清掃の売り上げは3分の1に減ったが、「副業」が減収分を補い、むしろ売り上げは伸びたという。「(観光需要が目まぐるしく変わる)『ジェットコースター』を味わったことで、次の手を打とうと考えた」と振り返るが、コロナの影響を回避できた観光関連事業者は少ない。
観光王国・北海道に吹きつけるコロナ禍の逆風。「国策」として観光に力を入れるなら、政治は今後もそのリスクに向きあわなければならない。(内藤景太)
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私が注目したのは、
民泊施設の清掃を手掛ける会社「リワード」の荒川誠一代表取締役は、
2018年の胆振東部地震などをきっかけに業態を大きく転換した。
「また絶対同じことが起きる」。
仕事の幅を広げるため、
同社は個人情報保護に関する認証を取得。
コロナ禍で清掃業務が減ると、まちづくりに関するアンケートなど、
行政から委託された調査業務などを増やした。
すごいと思います。
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コロナの前に、
インバウンド、インバウンドって言って、
来なくなったらどうするのょ?
…と言われた社長さんがいらっしゃいました。
札幌美容形成外科は副業はできませんが、
2018年の胆振東部地震、
2020年からのコロナ禍は、
また同じようなことが起こるリスクがあります。
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ロシアのウクライナ侵攻
急速な円安
いつどんなことが起こっても、
あわてず、
動じず、
冷静に判断するには、
いつも先を考えて行動する必要があります。
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北海道新聞を読んで情報を集めることです。
北海道新聞はとてもためになります。
ご両親が道新を購読していれば、
追加料金なしで子供さんが読めます。
他の全国紙は追加料金がかかります。
北海道新聞社は太っ腹です。
私は若い人や学生さんに道新をおすすめします。