医学講座
新千歳空港1650人が一夜明かした三つの理由
今日は2025年2月13日(木)です。
札幌は朝からすごい雪です。
積もりそうです。
さくらんぼさんの果樹園が心配です。
昨日の新千歳空港暴風雪で118便欠航のことが、
北海道新聞に載っていました。
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2025年2月13日、北海道新聞のトップ記事です。
降雪量10センチでなぜ混乱? 新千歳空港118便欠航、1650人が一夜明かした三つの理由
【千歳】新千歳空港では11日、大雪による欠航便が今冬最多の118便、空港に泊まった人は約1650人に上った。空港周辺の24時間降雪量は10センチにとどまったのに、なぜこれほど混乱したのか。取材すると、①降雪がわずか3時間に集中した②局地的な雪で大雪警報が発令されず、多くの利用者が便の振り替えや払い戻しを求めて空港に流れた③雪まつり期間と重なり札幌市内のホテルに空室がほぼなかった―という三つの要因が重なっていた。こうした局地的な大雪は、今後も起きる可能性があるという。
■雪まつりで宿泊難 滞留に拍車
12日朝、空港内は疲れ切った表情で身支度する人であふれていた。雪まつり観光で訪れ、ホテルが予約できずに空港で一夜を明かした東京都の大場光良さん(48)は「眠れたのは1時間ぐらい。今夜は何とか札幌のホテルが取れたので、明日には帰りたい」と話した。
空港を運営する北海道エアポート(HAP)は11日夜から、国内線と国際線ターミナルビルの大部分を開放し、寝袋とマットを配布した。12日は一連の欠航に伴う機材繰りで5便が欠航したほか、一部の便に遅れが出た。特に羽田線は各社とも多くで満席で、各社は計5便を臨時に運航した。
空港で一夜を明かした人は2022年2月に札幌圏で大雪が降った際の約660人を大きく上回った。混乱はなぜ起きたのか。全日空の担当者は「風雪の勢いが強く、滑走路の除雪作業などが発生し、発着便が大幅に減ってしまった」と振り返る。
出発待ちをする間に機体に雪が積もり、翼への融雪剤の散布がやり直しとなるケースも出た。また、風雪の影響で、機体への荷物の搬入作業の中断を余儀なくされ、欠航の要因となった。
新千歳空港での11日の24時間降雪量は10センチにとどまった。ただ、その10センチは午後1時から4時までの3時間に集中し、一時的に「ドカ雪」レベルの降り方となった。
■JRやバスは運行
気象庁新千歳航空測候所は午後3時5分、重大な災害が起こる恐れがあるとして、飛行場大雪警報を発令した。ただ、雪は空港や付近に局所的に降り、広域的な「大雪警報」は発令されず、札幌方面を結ぶJRは、ほぼ通常運行を続け、大勢の利用客がJRやバスで空港を目指した。
集中的な降雪について札幌管区気象台は、11日午後から西高東低の冬型の気圧配置が強まった影響で、日本海で発生した雪雲が千歳市周辺に流れ込んだと指摘する。
ただ、気圧配置は典型的な冬型で、当時の同市の最高気温も0度と過去20年の平年値とほぼ同じ。同気象台は「同様の悪天候は冬場に珍しくなく、今後も起きる可能性が高い」とみる。
空港内は11日の深夜まで、欠航便の振り替えや払い戻しを求める利用客で行列ができた。JRは動いており、空港を離れることはできたが、さっぽろ雪まつりの影響でホテルの空室が少なかった上、宿泊費が1泊2万円前後と高騰していたことで、とどまる利用客が続出した。
22年2月の大雪では、JRが終日運休となり、大量の滞留者が出たため、HAPはタクシー会社や周辺のホテルなど約500社と運休情報や滞留客の見込みを共有するシステムを構築。HAPは「今回はJRが長時間運休しなかったため、活用しなかった」とする。
道教大札幌校の武田泉准教授(地域交通政策論)は「外国人客の急増で宿泊施設が不足し、今後も新千歳空港で同様の事態が多発する可能性が高い。滞留客発生の見通しなどを早期に知らせる仕組みが必要だ」と訴える。(伊藤凱、加藤祐輔、尹順平)
(以上、北海道新聞より引用)
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道新の記事を読んでよくわかりました。
新千歳空港の除雪体制は万全だと思います。
それでも短時間に雪が降ると除雪が追いつきません。
上の写真に出ている場所はどこかわかりません。
おそらくふだんは閉鎖されていて、
このような時だけ開放される部屋だと思います。
さっぽろ雪まつりでホテルが空いていなかったことも原因です。
寝るだけで一泊2万円は高いです。