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市立室蘭病院2027年度めどに閉院へ

 今日は2026年2月25日(水)です。
 北海道新聞のトップ記事です。
 市立室蘭病院27年度めどに閉院へ 高度急性期医療は製鉄記念病院へ統合 常勤職員540人の大半、公務員の身分失う
 【室蘭】室蘭市の青山剛市長は24日、経営難の市立室蘭総合病院を2027年度をめどに閉院する方針を固めた。患者減で病院事業会計の赤字が拡大し、一般会計からの繰り出し金で支援している市が将来、夕張市と同じ「財政再生団体」に転落する可能性が生じたことなどが理由。閉院すれば約540人(25年3月末現在)の常勤職員の多くは組織改廃に伴う「分限免職」で公務員の身分を失う。高度急性期医療など市立病院の機能の一部は製鉄記念室蘭病院へ統合する方向で調整する。
 青山市長は同日夜、病院職員への説明会(非公開)で閉院方針を伝えた。25日の市議会議員協議会で正式表明する。
 医師不足などで2004年に帯広市立病院が廃院となったが、北海道などによると赤字経営を理由とした市立病院の閉院は道内で珍しい。公立病院は人件費や資材高騰で厳しい経営状況にあり、市立室蘭病院の閉院方針は、道内自治体の動向に影響を及ぼす可能性がある。
 市立病院は計20科、517床を有する大規模病院。2024年度の外来患者数は延べ約14万4千人。非常勤や委託業者を含む約千人が勤務している。
 市立病院の2024年度末の負債は計85億円。市は毎年度、一般会計から病院事業会計へ多額の繰り出しをしており、本年度は26億6800万円。市は昨年の市議会で、2029年度に全会計合わせた決算で財政再生団体に転落する見通しを示した。
 市立病院の診療科のうち、脳神経外科など高度急性期・急性期医療などを製鉄病院へ統合し、その他の診療科などは今後検討する。
 市立病院は昨年春以降、社会医療法人母恋(室蘭)が運営する日鋼記念病院と再編統合を模索してきたが、母恋が徳洲会グループ(東京)入りしたことで協議は頓挫。市は1月以降、実質的な交渉先を製鉄病院に切り替え、協議を進めていた。(佐々木一範 、宮木友美子 、森朱里)
 市立室蘭病院閉院方針 市全体の財政破綻回避へ見切り発車」 医療体制再就職課題山積
 <解説>室蘭市の青山剛市長が2027年度をめどに市立室蘭総合病院を閉院する方針を固めた背景には、巨額の赤字が累積し続ければ、市の会計全体が破綻しかねないとの強い危機感がある。ただ、財政上の都合による「見切り発車」感は否めない。患者が医療サービスを受けられる体制をどう継続していくか、職員の再就職をどう支援していくかなど、課題は山積している。
 市立病院を含む地域医療のあり方は「青山市政最大の懸案事項」(市議)だが、市や医療機関などによる2018年の再編協議開始以降、議論が進まず長期化。対等合併を模索した日鋼記念病院との協議も昨年白紙に戻り手詰まり感が漂っていた。
 昨年12月の定例市議会で市幹部は、赤字が2024年度決算と同じ18億円ほどで推移すると、市が2029年度に全会計合わせた決算で財政再生団体に転落する可能性があると答弁。このまま、繰り出しを続けると市の財政に重大事態を招く恐れがあった。
 今回、市は閉院に大きく舵を切ったが、思惑通りに進むか見通せない。一部機能は製鉄病院に集約する方針だが、詳細なスケジュールなどは未定。室蘭市では異例の公立病院の閉院で、地域住民に不安が広がる可能性もある。青山市長には丁寧な対応と説明が求められる。(佐々木一範)

市立室蘭総合病院=2025年5月6日、本社ヘリから(富田茂樹撮影)

閉院の方針が固まった市立室蘭総合病院
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 心配していました。
 市立室蘭総合病院は計20科517床
 2024年度末の負債は計85億円
 本年度は26億6800万円の赤字
 あっという間に累積赤字が100億円を超えます。
 国の医療費抑制政策のため、
 どこの病院も経営が大変です。
 市立札幌病院が2025年度14億円赤字なのに、
 市立室蘭総合病院の26億6800万円の赤字は大きいです。
      ■         ■
 札幌と室蘭の市立病院を、
 単純に比較はできません。
 昔の市立室蘭総合病院は札幌医大第一内科出身の先生が院長で、
 とてもいい病院でした。
 形成外科もありました。
 優秀な宮田成章みやたなりあき先生がいらしたこともあります。
 閉院はとても残念で悲しいです。
 分限免職で公務員の身分を失う常勤職員を何とかしてほしいです。
 失業はつらいです。

“市立室蘭病院2027年度めどに閉院へ”へのコメント

  1. えりー より:

    こちらの記事を読んでいた方が、
    「えっ!こんなことってあるの?」
    と驚いていました。
    閉院することで困っている
    患者さんも多くいると思います。

    分限免職という言葉を初めて
    知りました。
    意図せず仕事を失くして
    しまうことは大変なことです。
    転職先が無事に見つかることを
    願っています。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私も分限免職を聞いたことはありましたが、公立病院で今までにあったのかどうか?わかりません。道新の記事にあるように帯広市立病院は閉院しました。私が帯広を離れた後でした。市立室蘭総合病院を閉院しないと室蘭市が財政再生団体になってしまうというのもわかります。困りました。

  2. さくらんぼ より:

    市立病院で公務員だから安心ではないのですね。
    近くの市立病院がなくなると少し遠くの病院になり介護タクシーを使う方は料金が高くなり大変になります。
    国の政策を期待してましたが残念です。
    雨降りで確定申告に行ってきました。
    宮田なりあき先生は山形大学病院の事件の後先生の真実を書かれた時コメントを頂いた先生ですよね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。宮田成章先生からは、信じてはいけない人の院長日記にコメントをいただきました。美容医療では知らない人がいないくらい有名な先生です。公立病院で公務員でも安心できない時代になりました。AIに聞いてみたら銚子市立総合病院など他にもあるようです。市立札幌病院も赤字で心配です。

  3. なっちゅん より:

    市立室蘭総合病院、
    赤字大変な額になってたのですね。

    閉院で困る方が
    沢山いらっしゃいますのに。

    市立札幌病院の赤字も気になります。
    存続が危ぶまれるのでしょうか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。市立室蘭総合病院の赤字額は大きいです。国公立病院はコロナの時に補助金で赤字が減ったと聞いていました。日鋼記念病院との合併がうまくいかなくなったこともあると思います。職員の方たちが無事に転職できることを願っています。市立札幌病院にもがんばっていただきたいです。

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