医学講座

札幌の50代男性が感染しました

 今日は2020年2月18日(火)です。
 北海道の新型コロナウイルス肺炎患者さんは、
 札幌市の50代男性でした。
 感染経路は不明です。
 ひょっとしたら、
 私も感染している可能性があります。
 厚生労働省が病院にかかる基準を公表しました。
      ■         ■
 はっきり言って、
 私は厚生労働省の対応は後手後手で、
 患者数はまだまだ増えると思います。
 札幌でも患者数が増えると予想しています。
 気を付けなければならないのは、
 手洗いです。
      ■         ■
 2020年2月18日、北海道新聞朝刊の記事です。
 新型肺炎 道の危機管理甘く 感染者情報、批判受け一転公表
 道は2月17日、新型コロナウイルスに関する情報の提供を巡り、公開基準を見直し、道民初の感染者の居住地域などを追加公表した。感染拡大の深刻度が増し、人々の間に不安が広がる現状では、道民にとって参考になったり、判断材料になったりする適切な情報の発信が欠かせない。国籍すら開示しなかった当初の対応は危機管理の甘さを露呈する結果となった。
 「感染確認直後は発信できない情報があった。だが、丁寧な説明が不足している部分もあった」。鈴木直道知事は17日の臨時記者会見で、道民初感染を公表した14日の情報発信について反省を口にした。
 方針転換は道民からの強い批判や不安の声を受け、追い込まれた形となった。国籍と職業を公表せず、居住地も「北海道」とした対応に対し、道保健福祉部には「正確な情報がないと道全体が感染地と捉えられてしまう」「逆に不安をあおる」などの批判が15、16の両日で113件に上った。
 知事は15日段階で「やはり情報は可能な限り出そう」と指示。16日午後に幹部を道庁に呼び、新基準を決めたものの、新たな情報を公表するまで週末を挟み3日かかってしまった。
 厚生労働省は1月下旬、情報開示に関し、プライバシーを重視する基準を示した。道が14日時点で情報を伏せたのは、それに従ったためだが、基準は海外客からの感染対策を重視したもので、既に事態は大きく変わっていた。関西や首都圏では国内感染者からの感染拡大が疑われるケースが続発。既に東京都や大阪府などは感染者の行動範囲を具体的に示している。
 道民初感染の男性の行動経路などは、容体が重篤で十分な聞き取りができておらず、特定に至っていないとはいえ、道幹部は「局面の変化を踏まえた危機管理ができなかった」と話す。道は今後、家族らからの聴取もして「できる限り公表したい」としている。
 組織の危機管理などに詳しい北大大学院経済学研究院の蟹江章教授は「今後もあいまいな情報発信に終始すれば、ただ不安をあおるだけで逆効果になりかねない。主体的に情報を判断し、迅速かつ正確な情報発信を心がけるべきだ」と指摘する。
 一方、観光業界には方針転換を前向きに捉える向きもある。「ひがし北海道自然美への道DMO」(釧路市)の野竹鉄蔵専務理事は「詳しい情報が発信されないと道内全域が不安な地域と捉えられてしまう。今回、地域を示したことは評価したい」と語った。(竹中達哉、村田亮)
道に情報公開一元化 札幌市苦慮
 新型コロナウイルスの感染者の居住地や行動歴に関する公表を巡り、札幌市が対応に苦慮している。厚生労働省の指示で、感染者に関する情報公開が道に一元化されているためだ。政令指定都市の中には、市内在住者が感染した場合、積極的に公表しているケースもある。札幌市には、積極的な情報発信を求める意見も寄せられているという。
 「国の方針だから、ウチも困っている」。札幌市幹部は17日、困惑の表情を見せた。厚労省は、都道府県が感染者に関する情報を公表するよう、自治体に指示。1月28日に道内で初めて発症が確認された中国人女性についても、厚労省と道が公表した。女性は札幌市内の病院に入院していたとみられるが、市は入院の有無を明らかにしていない。
 道は17日、道内在住で初の感染者について「石狩管内の50代、自営業男性」と公表。札幌市内の病院で治療中とみられているが、市は、居住地や入院の有無も認めていない。別の市幹部は、公表することで、かえって市に相談するのをちゅうちょするケースを恐れ、「非公表」に理解を求める。
 一方で、同じ政令市の名古屋市はこれまで2回、市内在住の感染者の年代、性別、主な症状、行動歴を公表している。市感染症対策室は「厚労省と事前に調整している」とした上で「感染経路が不明で、濃厚接触者が多数の場合は市民の不安に応えるべきだ」とする。
 札幌市の市民の声を聞く課には、17日までに積極的な情報発信を求める声など計9件の意見が寄せられた。ある市幹部は「公表しないと、かえって不安をあおりかねない。基準を考え直さないと」。(樋口雄大、久保吉史、中村征太郎)

新型コロナウイルスの感染者に関する道の情報提供のあり方について、記者会見で説明する鈴木直道知事(中央奥)
(以上、北海道新聞より引用)

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 やはり北海道新聞は頼りになります。
 新型コロナウイルスに肺炎を、
 早期に診断するのは難しいです。
 風邪の症状そのものです。
 濃厚接触した可能性があれば、
 医師も積極的にウイルス検査をしますが、
 情報がないので接触したかどうかわかりません。
 感染者の50代男性の行動範囲など、
 さらなる情報開示が必要です。
 私も感染している可能性がゼロではありません。

“札幌の50代男性が感染しました”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    先生は街中のクリニックで
    1日に何人もの患者さんを
    診ていらっしゃるので
    不安が尽きないですよね。

    私は眼精疲労から頭痛になり
    早めに眼科に行くべきか
    迷ってます。
    私事ですみません。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。札幌美容形成外科の患者さんは多くありません。大きな病院ほど感染リスクが高いと思います。眼精疲労が原因とわかっているのでしたら早目に受診なさってください。

  2. さくらんぼ より:

    いつどこで感染してもおかしくない状況になりました。一回陰性でも3回目で陽性になる人もいて症状が出ない陽性の人もいて、不安だけが残ります。こわいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんがおっしゃる通りです。検査も一度だけでは安心できません。早くいい治療法が見つかってほしいです。致死率2%はこわいです。

  3. えりー より:

    今までとは違い職場では
    マスク着用になりました。
    10代の感染者も出たとのこで
    経過が心配です。
    どこで誰が感染しているのか
    可能性があるのか、
    わからないので、手洗いと
    食事や睡眠で免疫力を高める
    ことしか自分にはできないのかと
    思いました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。感染者の数は増えると思います。自分でできる予防策はまず手洗いですね。気をつけましょう。

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