医学講座
年俸3000万円のわな
今日は2024年10月11日(金)です。
札幌は秋晴れのいいお天気です。
昨日の院長日記タイパやコスパ重視で美容外科医師約3倍の続きです。
私が年俸3000万円で美容外科に入職する若い先生に伝えたいことです。
どのくらいの先生が1年後に残っているか?
よく調べてから就職してください。
■ ■
昔から大手美容外科に入職した先生のうち、
最終的に残れるのは10%未満と言われています。
だから毎年100人以上も採用するのです。
もし離職率が低いと、
10年で1000人以上の美容外科医が在職することになります。
美容外科はそんなに甘くありません。
ストレスも多いし、
心が折れることもあります。
■ ■
私は若い先生に大浦紀彦教授が言われた、
誰に習ったかというのがとても大切ですという言葉を伝えたいです。
形成外科の世界は、
誰に習ったかというのがとても大切です。
手技だけでなく、
患者に対する対応や、
患者に対する姿勢、
疾患に対する謙虚さ、
軟部組織に対しておごらなさ。
失敗したときの姿勢、反省、
周囲の医師に対する態度。
医師として責任をいかに取るかという医師としての基本的な態度。
さまざまなものを、良いことも悪いことも含めて見ることが大切です。
■ ■
形成外科も美容外科も甘くありません。
年収3000万円に惹かれて入職したものの、
あっという間に倒産する可能性もあります。
初期研修を終えただけで、
誰にでもできることしかできない先生は、
倒産してもどこも雇ってくれません。
『直美ねぇ~』
…と言われるだけです。
■ ■
事故でも起こしたら大変です。
美容医療を100%カバーしてくれる医師賠償責任保険はありません。
自分が一生かかって支払わなくてならなくなります。
裁判所には美容医療の損害賠償請求事件がたくさんあります。
形成外科専門医や
大手美容外科が被告の事件もあります。
年俸3000万円のところに入職する前によく考えてほしいです。
70歳の美容形成外科医からの忠告です。
“年俸3000万円のわな”へのコメント
コメントをどうぞ
年棒3000万円には
罠があったのですね。
「美容医療を
100%カバーしてくれる
医師賠償責任保険はありません。」
これについて直美は
知っているのですか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。直美の先生は医師賠償責任保険なんて知らないと思います。美容医療をカバーする共済はいくつかありますが、掛け金が高いです。ふつうの医師賠償責任保険は美容を唯一の目的とする手術や治療は除外されています。だから麻酔科の先生が嫌がることがあります。何もできない人に3000万円もくれるわけがないです。
そうであって欲しくないという思いです。
最後の言葉、先生の想いが伝わって欲しいです
ようやく朝晩寒くなってきました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
収穫でお忙しい中、コメントをいただきありがとうございます。お金だけじゃないと(私は)思うのですが、、、3000万円のお給料を払うということは、1億円以上稼いでもらわないと経営者としては払えません。何もできない医師免許だけ持った先生がそんなに稼げるわけがないです。ぼったくりをするしかないのです。3000万円の年俸でも所得税+地方税+予定納税で手取りは半分以下になります。若い先生は理解していないと思います。
魅力的な話には考えなくては
ならない何かが隠れていることが、
あるので、今日の先生の日記を
若いお医者さまに読んでいただき
たいと思いました。
どのような人から、何を学ぶのか、
出会いによって人生が変わること
があると思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。直美の先生はよく話題になります。実際にたくさんいます。事故を起こさなければいいけどなぁ~と思って見ています。自分だったら絶対に直美の先生にはかかりたくないです。