医学講座
誰に習ったかというのがとても大切です
最近とても印象に残ったお言葉です。
ある形成外科教授が、
形成外科を志す、
若い先生に送ったメッセージです。
私も同感です。
その通りだと思いました。
ご紹介いたします。
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形成外科の世界は、
誰に習ったかというのがとても大切です。
手技だけでなく、
患者に対する対応や、
患者に対する姿勢、
疾患に対する謙虚さ、
軟部組織に対しておごらなさ。
失敗したときの姿勢、反省、
周囲の医師に対する態度。
医師として責任をいかに取るかという医師としての基本的な態度。
さまざまなものを、良いことも悪いことも含めて見ることが大切です。
■ ■
形成外科は楽で儲かる科ではありません。
手術結果を評価してくれるのは、
患者さん本人です。
手術がうまくいくと、
喜びを共有できるますが、
うまくいかないこともあります。
■ ■
派手な科でもありません。
形成外科と美容外科は違います。
手術点数は他科と比較して低いと思います。
何時間もかけて手術をしても、
苦労が報われないこともあります。
細い一本の血管が詰まっただけで、
遊離皮弁があっという間に壊死になります。
■ ■
私は大浦武彦先生という素晴らしい恩師に恵まれました。
北大形成外科の先輩から、
手取り足取り教えていただきました。
形成外科医になってよかったと思っています。
保険診療でも自由診療でも、
患者さんの評価は厳しいです。
眼瞼下垂症手術も…
ちょっとした左右差でもクレームになります。
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医師として責任をいかに取るかという
医師としての基本的な態度。
これが欠如している先生も…
残念なことですがいるのが現実です。
このメールを受け取った若い先生が、
立派な形成外科医になることを祈っています。
“誰に習ったかというのがとても大切です”へのコメント
コメントをどうぞ
今テレビを観ていますが、リンパ管腫の女の子の治療、手術は形成外科医で、日本の治療法でよくなったそうで、改めて形成外科って凄いなあと思いました。
私は「出会い」も大切かなぁーと思います。
形成外科、確かに地味ですね
考えた事ありませんでした
先生は罠にかけられましたが、いい先輩の先生に巡り会え、先生の努力もあり、今の先生があるんですね
さくらんぼさん
私も見ました
日本の医学ですってね
地味なところはあるかもしれない科ですが、なくてはならない科ですよね。範囲も広い。
教授という方が、このようなお言葉を言われるのは、近年、おごりが出て悲しい思いをされている方がいるからではないだろうか。