院長の休日
エプロンは離さない
平成26年1月19日(日)朝日新聞朝刊、
男のひといきへの投稿です。
エプロンは離さない
月に1回、近くの公民館で続いている料理教室がひとまず幕を閉じることになった。
先生から、「卒寿を迎えて体調を壊し、これ以上続けるのは無理」という申し出があったためである。
私の初挑戦のきっかけは、公民館入り口に貼られた料理教室のポスターだった。「60歳以上の男限定」。入会してみると、平均年齢は70歳を超えていた。当時80歳代半ばだった先生から、時には叱咤(しった)されながらも、15人の高齢者はエプロン姿で、真剣に、また楽しく包丁を握った。5年を過ぎ、私も何とか妻に喜ばれる料理も作れるようなった。
そして、お別れ会。みなひと言ずつ、先生の思い出を語りあった。なかには、「我々のおかげで先生の寿命は少なくても5歳は伸びた」と冗談を飛ばす人もいた。先生も「話も聞かない気まま勝手な生徒たちに手を焼いたので元気でいられたわ」と返された。
今後は、先生の教え子である近所の奥さん3人からご指導を受けられるとの話があり、我々は、解散しないで済む、と安心した。
これから先生のお年を超えてもエプロンを離さず続けよう、とみなで誓い合って調理室を後にした。
(埼玉県上尾市 木本和男 主夫 67歳)
■ ■
毎週日曜日に楽しみにしているのが、
朝日新聞朝刊の男のひといきです。
家庭欄への読者の投稿、
平日は女性限定のひとときです。
日曜日だけ男性に開放されます。
それが男のひといきです。
何度か院長日記で取り上げています。
■ ■
投稿者のお名前を見て…
はて?
見覚えがあるが…
はて?
どなただったか…
思い出せません。
札幌美容形成外科HPにある…
PCだと右上、
携帯だと下にある、
便利な【検索】で調べました。
■ ■
ありました。
私のあこがれ、
定年後「イクジイ」の出番だ
2010年11月2日の木本和男さんでした。
奥様とお嬢様が看護師さんで、
看護師のお嬢様のお子様を、
幼稚園から帰った後でお世話していらした方です。
■ ■
私の先輩にも、
定年を早くされ、
イクジイになった先生がいらっしゃいます。
とても楽しそうです。
私も…
イクジイは無理でも…
料理は習いたいと思っています。
木本和男様のようになりたいです。
木本様から2010年にいただいたコメントです。
イクジイ より:
2010年12月4日 6:33 PM
投稿した本人です
取り上げて下さってありがとうございます
私も定年後に料理教室に通って覚えました
孫のためだと思うとメニューを考えるのも
楽しみになります
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。ご本人からコメントをいただけるのはとても光栄です。
定年後に料理教室に通うのが私の望みです。
お孫さんの健やかなご成長を祈念しております。
イクジイ より:
2010年12月5日 5:42 PM
埼玉の木本です。
早々のご返事ありがとうございました。
昨日、友人より先生の「書き込みコピー」を頂戴し、家に戻って婿に返信の書き込み方を教わり送信した次第です。そんな訳でひと月過ぎてからのご返事になりました。
文面から先生は、お優しいお心の持ち主だとお察しします。将来、模範的なイクジイになられると確信します。
我が家は妻が多忙のため、必要に迫られてこのような生活を送っていますが、退職後、家族からみ捨てられないメリットもあります。
★拙文が遠く離れた札幌の地で読まれ、取り上げて戴く方がいたことに感激しております。