二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂の再発④
昨日の院長日記に…
眼瞼挙筋という筋肉は…
ぎょうざの皮のように薄いと書きました。
実際はぎょうざの皮より…
もっと薄いのです。
その薄い皮は破れやすく…
目尻側と目頭側で厚さも違います。
■ ■
どこをどんなふうに…
糸で引っぱって固定するかが…
とても難しいところです。
目頭側がうまく上がらず…
黒目の目頭側だけ隠れる人もいます。
そんな人を丸い目にするのは…
ほんとうに難しいと思います。
■ ■
両目をそろえるために…
丸い目にするために…
手術中に確認します。
一度でうまくいく人もいれば…
何回も調節が必要な人もいます。
絶対に手術ロボットではできません。
■ ■
しっかり固定するには…
丈夫な糸を使って
糸の本数を増やせばできます。
しかし…
まぶたの中に糸を何本も入れると…
ごろごろ感や異物感が出ます。
ぎょうざの皮の筋肉を…
糸で固定する部位は…
瞼板(けんばん)という組織です。
■ ■
手術中に見ると…
筋肉は赤、
瞼板(けんばん)は白く見えます。
この瞼板(けんばん)は、
黒目に接しています。
瞼板(けんばん)法という埋没法は、
この瞼板(けんばん)に直接糸を通すので、
角膜傷害を起こすことがあります。
■ ■
私たちが悩むのは…
しっかり固定はしたいが…
瞼板(けんばん)を変形させたり…
瞼板(けんばん)に障害を起こすことは…
いくら眼瞼下垂症手術だからといっても…
絶対に避けたいからです。
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再発したと…
来院された方の再手術をすると…
ほぼ100%瞼板(けんばん)に固定した糸が外れています。
つまり…
ここがしっかり固定される前に…
何らかの原因で瞼板(けんばん)と筋肉が外れてしまったのです。
開業してから8年間…
いろいろ工夫を重ねていますが…
ここのところが一番難しく苦労しています。
目の構造と瞼板(けんばん)
“眼瞼下垂の再発④”へのコメント
コメントをどうぞ
岡田さんが副総理になられましたが、以前はあんなに素敵な目でしたのに、あの方を拝見するたびに 眼瞼下垂の手術受けたらまた 以前のようにかっこいい岡田さんになり女性支持者も増えるのではないかと思っているのは私だけでしょうか。
先生ご苦労がいっぱいですね。工夫を重ねてお仕事頑張って下さい。
開業されて8年ですか・・・早いものですね。学会などで、毎年お会いしているのでお互いに年齢の年輪みたいなものを感じます。
おっさんとおばさんになっても勉強は続けて行きたいです。