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新生銀行

　私は個人で診療所を経営している個人事業主です。会社を経営なさっていらっしゃる社長様とは異なり、診療から経理まで私一人で行っています。お給料をもらう立場から払う立場になって戸惑うことがたくさんありました。
　まず、家内が銀行に行って私の通帳で支払いをしようとしたところ、本人確認を求められ、手術中に電話がかかってきました。『札幌美容形成外科の本間賢一様ですね。こちら北洋銀行札幌駅南口支店です。ただいま奥様という女性が窓口にいらしていますが、ご本人様確認をさせていただきます。』 はずかしながら銀行は本人でなければお金をおろせないと、その時はじめて知りました。NTTへの支払のため、NTTからの請求書を持って郵便局の窓口に家内が行きました。金額が高額だったこともあるのでしょうが、郵便局では本人でなければ振込みができないと断られ、NTTの方に集金にいらしていただきました。それ以降は引き落としにしていただきました。
　家内が北洋銀行で最初に断られてからは、私が北洋銀行に直接出向いて預金を下ろしています。薬問屋さんや検査会社など月々の支払もかなりあります。北洋銀行では本人確認を厳しく求められるので、銀行窓口では振込みが不便です。ATMでも今年からは10万円以上の振込みができなくなりました。
　そんな時に、朝日新聞の記事で新生銀行のことを知りました。インターネットで申し込むとキャッシュカードが送られてきます。通帳はありません。ネットや携帯から確認できます。銀行へ行かないので、本人確認も運転免許証と自宅住所が書かれた公共料金の請求書を最初に送るだけでOKです。
　私がクリニックを開業した平成16年8月の時点では、振込み手数料は無料でした。その後、少し改定され現在は一ヵ月に5件までは振込み手数料が無料です（預金残高1000万以上は30件まで無料）。北洋銀行では一回￥840もかかる手数料が無料です。新生銀行間での振込みは、預金残高に関係なく、現在でも一ヵ月に何回も無料です。
　また郵便局やセブンイレブンのATMで預金をおろす時は、一年365日いつでも無料です。もちろん入金にも手数料がかかりません。うちの職員の中には新生銀行にお金を移して、そこからセブンのATMで下ろしている賢い子もいます。一回￥105の手数料でも10回下ろせば￥1,050になります。
　預金利息はゼロに近いのに、ATM手数料や窓口手数料ばかり取られて不満に思っていらっしゃる方には新生銀行がお薦めです。ネット環境さえ整っていれば、ここほど便利で手数料が安い銀行はありません。