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ニトリ寄附講座
今日から北海学園大学経営学部のニトリ寄附講座「流通・サービスを科学する」の講義に行ってきました。今年で3年目です。この講座は3年前に北海道新聞に掲載されていた紹介記事を読んで応募しました。㈱ニトリの似鳥昭雄社長が母校の北海学園大学に寄附してくださった講座なので無料で聴講できます。とても楽しく勉強になります。
昨年までは大学院の講義として開講されていましたが、今年からは経営学部経営学科と経営情報学科の学生講義になりました。昨年までより若い学生さんが多い印象でした。
今日の講師は㈱ニトリの安孫子尋美(アビコヒロミ)先生でした。14:20~17:30(途中15:50から10分間の休憩あり)の3時間の講義でした。どんなに素晴らしい先生の講義でも3時間も聴けば、必ず少しは眠くなるものです。ところが、安孫子先生の講義では、一人も居眠りせず、約300人以上の聴講生が熱心に聞き入っていました。はっきり言ってすごい女性でした。年齢よりずっと若くて美人でした。
安孫子先生は北海道のご出身で、北海道教育大学をご卒業後、㈱ニトリに勤務されました。入社の動機はインテリアコーディネーターになりたかったからだそうです。ニトリの店舗で一通りの業務をご経験になり、ハウスメーカーに出向。インテリアコーディネーターとして、新築住居の壁紙や家具、カーテンなどを決めるお仕事をなさいました。
その後、女性店長として2年弱お仕事をされ、商品作りの部門に配属されました。‘カラーコーディネーション’という商品作りではとても大切な仕事をなさっています。
現在、家庭内にある商品は、家具からタオルまでさまざまな色が使われています。製造国も中国やインド、ベトナムやインドネシアなど世界中に散らばっています。製造者にどんな素材でどんな色を出して、どんな製品を作ってもらうかがとても大切です。同じオレンジでも中国とインドで色が違えば商品として陳列した時に、バラバラになってしまいます。
安孫子先生は㈱ニトリに入社後、箱根で開かれたセミナーに参加して、渥美俊一先生の講演を聞いてチェーンストアの素晴らしさに‘目からウロコ’が落ちるように気づかれました。今年の講義の教科書として渥美俊一著「チェーンストア経営の目的と現状」と「チェーンストア経営の原則と展望」の2冊が指定されました。この本は教科書としてではなく、一般の読み物としてお薦めです。おもしろいです。
今日の講義ではこの「チェーンストア経営の目的と現状」から、チェーンストアという言葉の意味からチェーンストアの任務までをわかりやすく解説していただきました。米国の実情と日本との違いが実によく理解できました。実際に米国で購入してきた商品を見せていただきました。
昨年のニトリ講座でも出てきましたが、チェーンストアで働く人は夢とロマンを持っています。チェーンストアによって人々の生活が豊かになる。この夢とロマンがあるので頑張れるのです。美容外科も夢とロマンを持てる医学です。私もニトリさんのように、人々の生活を快適にし心豊かにできるよう明日からも頑張ります。安孫子先生ありがとうございました。