医学講座

日本形成外科学会①

 明日から東京で日本形成外科学会がはじまります。学会に参加するため、今日は東京に来ています。今回の形成外科学会は第50回目です。最初は、東大病院整形外科の三木先生が小さな研究会をはじめたと聞いています。1958年、昭和33年に第一回目が開催されました。
 私がはじめて日本形成外科学会に参加させていただいたのは1983年。第26回、京都で行われた学会でした。その時は発表もせず、ただ先輩にくっついて‘学会とはこんなところ’と知るために参加したようなものでした。それでも、日常診療で行っている手術や治療を見直すことができ、‘他の施設ではこんな治療もしているのだ’と理解を深めることができました。
 学会では海外からの招待講演も行われます。同時通訳はめったにありません(お金がかかるので)。形成外科は米国で進歩・発展した学問です。米国人の講演は、ほぼ毎回ありました。私はNHKのおかげで英語が得意になっていましたので、毎回外国人の特別講演を楽しみにしていました。通訳なしで十分に理解できました。
 学会に参加する目的のもう一つの目的は他の医師との交流です。同じような手術をしていると同じような悩みを持ちます。自分と意見の合う先生、合わない先生。考え方もさまざまです。
 形成外科学会のおもしろいところは、手術前後が必ず写真やビデオででます。上手下手がすぐにわかります。どんなに偉そうに発表したところで結果が悪ければ一目瞭然です。国立大学も私立大学も一流校も三流校も関係ありません。大学病院の先生だけが神の手ではありません。この道一筋何十年の先生の一言に重みがあります。
 明日は通常より一時間早く、午前8時から学会がはじまります。今日はこの日記をUPしたら明日に備えてすぐに寝ます。明日から学会の内容を報告したいと思います。

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