医学講座
健康で文化的な生活
今日は憲法記念日です。
日本国憲法第25条には、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
と書かれています。
私たち医療従事者の使命は、
健康な生活を守ることです。
癌の治療のような医療から、
私たち形成外科医が担当する医療まで、
医療の内容もさまざまです。
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反論もあると思いますが、
私は形成外科医として、
ワキガのように…
自分には何の責任もないのに、
遺伝的体質として、
親から受け継いだ病気は、
保険診療で手術をするべきだと思います。
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今回の震災のように…
数週間もお風呂に入れないことになると、
ワキガ体質の方は大変です。
災害派遣で、
被災地へ行ってくださいという業務なんて…
行きたくても行けないと思います。
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自分の不始末で性病になったとします。
性病は、
公衆衛生の立場からか、
病気を蔓延させないためか、
健康保険で治療が受けられます。
これも健康で文化的な生活のためです。
性病が蔓延した国は悲惨です。
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私が開業した7年前は、
保険診療でわきが手術をする開業医はまれでした。
形成外科でも、
保険外診療のところがありました。
ワキガ手術は簡単ではありませんが、
しっかり治療すれば、
被災地へ派遣されて、
1ヵ月テント生活でも大丈夫になれます。
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ワキガ手術は、
保険診療でも、
手術をする先生によって内容が異なります。
通院回数の少ないところや、
簡単に治ります
というところは要注意です。
しっかり先生を選んでください。
私は、これからも…
健康で文化的な生活のために働きます。