医学講座

気になる目の下のくま解消法

 平成24年3月3日、朝日新聞、be on Saturday
 元気のひけつ
 から引用した記事です。
 気になる目の下のくま解消法
 こすらずにマッサージ
 朝、鏡を見てガッカリすることがよくあります。目の下に住み着いてしまった黒いアイツ。
 原因は疲れ?加齢?とにかく消すか、防ぐか、なんとかしたいのです。
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 「目のくま」には医学、美容上の明確な定義はないという。一般的に血行不良肌の色を決めるメラニン色素の沈着たるみしわなどの――の三つの側面から説明されてきた。2000年ごろに国内化粧品メーカーの研究者が相次いで、くまと、血流やメラニン色素の多さには本当に関係があることを確かめて発表した。
 花王ヘアビューティ研究所の曽我元さんらは15~69歳の女性約180人の目元を調べた。茶色っぽい色が強い人はメラニン色素が多く、赤や青の色みが強い人は血流循環と関係があり、しわやふくらみといった形状の変化は年齢との関係が強いことが分かった。色みも形状変化もない女性は全体の4%にとどまり、80%ほどの女性で、二つ以上の要素が混在していた。
 しかし、実のところ、くまの研究はあまり進んでいないという。上下のまぶたの皮膚は、顔の他の部分と比べて厚みが半分程度しかない上に、目という敏感な器官のそばなので検査や実験が難しい。
 東京大形成外科の吉村浩太郎さんは「表情をつくるためなのか、目の周りの皮膚は顔のなかで最も繊細な動きをするようにできている」と話す。他の部分は皮膚と筋肉の間に皮下脂肪があるが、目の周りでは皮膚と筋肉が直接接している。疲れた筋肉の凝りや毛細血管の状態が、そのまま表面に伝わると、くまになるというわけだ。
 ポーラ商品企面部の菅千帆子さんが、対処法を三つの要素ごとに授けてくれた。
 まず、しわやたるみ。要するに加齢の結果なので、気になる人は、いわゆるアンチエイジング(抗加齢)のケアを。張り感が増すようなクリーム系のアイケア用品がお薦めという。
 色素沈着については、「今よりも、ひどくしないことが重要」と菅さん。目のメークは、強くこすらないように注意する。メラニン色素は刺激を受けると増えてしまうし、繊細な皮膚はしわもできやすい。化粧を落とすときも摩擦は厳禁。メーク落とし剤を付けたコットンを目の上にそっと数秒置き、メーク材を吸い取らせるイメージで拭き取る。
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 最後に、メークをしない男性にも役立ちそうな血行不良対策。指の腹で、痛くない程度に目の周りを押して血流を促す。やはり、こすらずに、骨を感じる要領でマッサージを。
 目から鼻へと通る血管は胸元へと続く。首筋から鎖骨周辺のデコルテ部を押してマッサージしたり、スカーフなどで温めたりするのも効果的だ。デスクワークが長く続くときは、休憩を利用して首や肩のストレッチで凝りをほぐそう。 (冨岡史穂)
 《インフォメーション》
 ポーラ研究所は2007年に、パソコン作業と目のくまの関係を調べた。20~30代の女性20人に30分間、単純なパソコン作業をしてもらったところ、目のピント調節機能が低下するなど「疲れ目」状態になった11人」全員で、目の下の肌の明るさが落ちていることが分かった。疲れがない人には、明るさの変化は見られなかった。

(以上、朝日新聞より引用)

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 朝日新聞を読んでいた奥さんが…
 いつになく真剣に質問してきました。
 『こすらずにマッサージ』ってどうやってするの…?
 私:こうやって押すだけさ。
 こすると…
 皮膚が痛むので、
 押して圧迫するだけ。
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 目の下のくまは、
 年代を問わず女性の大敵です。
 目の下のクマ
 目の下のくまとヒルドイドローション
 …という2010年2月の院長日記書いてあります。
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 私たち美容外科医は、
 よく患者さんの目の下を手術します。
 年齢とともに…
 伸びてしまった皮膚を切り取り…
 筋肉を調節して…
 脂肪がはみ出していれば…
 脂肪も切除します。
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 手術まではとても…
 予算も…
 勇気も…
 ない…という方は、
 せめて保湿してあげてください。
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 お化粧を落とす時、
 お化粧をする時にも…
 絶対に強くこすらないでください
 ごしごしこすると悪化します。
 お化粧道具も清潔できれいなものを使ってください。
 きれいにするための道具が、
 意外とばい菌だらけになっていることがあります。

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