医学講座
新人医師・看護師の心得
春は新人医師や新人看護師が…
病院でデビューする季節です。
医師も看護師も…
最初は何もできません。
何をやったら良いのかもわかりません。
指導する側も疲れます。
■ ■
私も新人の頃は何もできませんでした。
看護師さんからもたくさん教えていただきました。
薬の名前が覚えられず…
薬剤師の父親に…
どうやって覚えるのか聞いたことがありました。
点滴を刺すこともできず…
点滴の指示も出せませんでした。
■ ■
病室へ行けば…
ベテランの患者さんは…
へたくそな新人をすぐに見分けます。
親切な患者さんに…
先生、そこの血管は入らないから…
こっちから入れて…
…と言われたこともありました。
■ ■
自分たちが医学教育を受けた期間より、
ずっと長く患者さんをしている…
ベテラン患者さんは、
ある意味、
医師や看護師よりよく知っています。
失敗した時には、
正直に申し訳ございません
ごめんなさい
…と謝るべきです。
■ ■
大学の部活に新入部員が入ってきます。
高校生の時から…
全国大会に出たような人もまれにいますが…
大部分の新入生は…
おそらく何もできません。
最初はお客さんです。
■ ■
先輩から可愛がられる新入部員は、
元気で、
しっかり挨拶ができる人です。
昔ほどではないにしても…
部活の先輩は偉いです。
■ ■
社会人になってからは…
大学の部活とは違いますが…
大切なのはあいさつです。
廊下ですれ違ったら…
患者さんにもおはようございますと挨拶をしましょう。
緊張で顔がひきつっていても…
できれば笑顔であいさつをしましょう。
■ ■
私が患者だったら…
毎朝あいさつしてくれる看護師さんなら…
3回くらい採血に失敗しても許します。
ちゃんと…
何度も痛い思いをさせてしまって…
申し訳ありません
…と言うことです。
ベテラン患者のさくらんぼさんいかがでしょうか?