医学講座
第19回日本熱傷学会北海道地方会③
第19回日本熱傷学会北海道地方会には…
教育講演に…
東京医科大学八王子医療センター形成外科教授
菅又章(すがまたあきら)先生がいらしてくださいました。
菅又先生は日本熱傷学会監事で、
学会誌『熱傷』の編集委員長です。
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教育講演の内容は、
『小児熱傷治療の特殊性と問題点』
とても充実した内容の講演でした。
子どもさんのやけどは悲惨です。
親も子も…
ず~っと悩むことになります。
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最初にどの先生に診てもらうか?
どの先生に手術をしていただくか?
その子の将来が大きく変わることがあります。
治療法も変わりました。
深い熱傷は必ずあとが残ります。
少しでも機能障害を少なくする方法があります。
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菅又先生が講演で述べたらことです。
まず、子どもにやけどをさせないこと。
どんな状況でやけどをするか知っていると…
やけどを防ぐことができます。
やけどをしやすい製品を改良することも大切です。
冬のわが家を事故現場にしないで
…と書かれたパンフレットが印象的でした。
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冬は子どもがやけどをしやすい季節です。
炊飯器の湯気、
沸騰ポットの蒸気、
卓上型ケトルなどなど、
家庭にはやけどの原因となるものがたくさんあります。
私の息子も炊飯器で手にやけどをしました。
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小児熱傷の治療法が変わりました。
第35回日本熱傷学会③
2007年熱傷学会②
…でお知らせした、
フィブラストスプレー
…というお薬です。
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まだ熱傷潰瘍というキズにしか認められていませんが…
小児熱傷には最初から使うのが標準になっています。
もちろん保険適応です。
このお薬のおかげで…
画期的に治りがよくなりました。
深い子どもさんのやけどには…
まずフィブラストスプレーです。
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菅又先生の教育講演では、
1歳頃にやけどをした子どもさんが…
先生に手術をしていただき…
20歳を過ぎても通院している人が…
何人もいらっしゃいました。
実にすごいことです。
でも…それだけの期間が経っても…
やけどの傷あとは気になるのです。
先生には東京からいらしていただき感謝しています。
まみ子師長さんも…
学会お疲れ様でした。