医学講座
カルテの書き方
医師国家試験の発表が終わり…
4月から研修医として働く先生。
最初は何をしたら良いのか…?
さっぱりわかりません。
私も同じでした。
親切に教えてくださったのは…
北大形成外科外来の…
畑端(はたばた)さんという看護師さんでした。
■ ■
カルテはドイツ語のカードのことです。
カルテに診療内容を書くことは、
法律で定められた医師の義務です。
専門的には…
診療録の記載しんりょうろくのきさいと言います。
記載するのは義務ですが…
具体的に何々を記載しなければいけないという規定はありません。
■ ■
私の時代には…
学生時代にいろいろな科のカルテを見て覚え…
医師免許を取ってからは…
先輩を見習って覚えました。
学生時代の記憶では…
一番しっかりカルテを書いていたのは内科でした。
■ ■
学生実習で大変だったのが…
退院時サマリーでした。
科にもよりますが…
何ページも書く診療科もありました。
正直に言って…
退院時サマリーで…
自分は内科医には向いていないと思いました。
■ ■
形成外科の退院時サマリーは簡単でした。
よほど大きな病気でもなければ…
何ページも書くことはありません。
形成外科で大切なのは…
手術記録です。
手術表しゅじゅつひょうと呼んでいました。
■ ■
B5の複写式になっていました。
患者さんの名前や術者の他に…
手術記録を絵で描いていました。
先生によって書き方が違いました。
一番上手だったのは…
絵が上手な先生たちです。
私は絵心が無く…
苦労して書いていました。
■ ■
今は電子カルテの時代です。
札幌美容形成外科では…
電子カルテ上にも…
手術記録はシェーマで残しています。
ペンタブレットで入力するので…
あまり細かい絵は描けませんが…
どんな手術をしたかわかるようにしています。
時代とともに…
カルテに書のではなく…
入力するになっています。
1980年北大形成外科入局当時
私、二期上の小椋哲実先生、同期の井川浩晴先生
北大病院6-3病棟ドクタールームで