医学講座

第57回日本形成外科学会【長崎】⑤

 長崎の日本形成外科学会で勉強になったのは、
 やはり眼瞼下垂症です。
 やればやるほど難しい手術だと思います。
 学会2日目の平成26年4月10日(木)に、
 信州大学医学部形成再建外科学講座
 松尾清教授の教育セミナーがありました。
      ■         ■
 眼瞼下垂症治療のピットフォール
 ~機能的眼瞼形成外科のすすめ~
です。
 松尾先生といえば…
 NHKのためしてガッテンで、
 眼瞼下垂症を広く世の中に広めてくださった
 形成外科学会の功労者です。
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 今回の学会でも…
 たくさんのことを教えてくださいました。
 昨年の第56回日本形成外科学会でも教えていただいた、
 縄文人と弥生人です
 手術をしていると瞼の中に…
 白い線維性のひものような組織がある人がいます。
 これが平べったい目の原因です。
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 教育セミナーの司会をしていただいた、
 日本医科大学形成外科の百束比古教授が、
 松尾先生が、
 眼瞼下垂の研究を進められたきっかけは何ですか?
 …と講演の最後にご質問されました。
 松尾清先生の回答は、
 従来の筋膜前転などの手術をしても…
 目が開かない患者さんがいたからです
 …とお答えになりました。
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 私も開業して10年になります。
 ふつうの手術で治る方が大部分です。
 ただ…
 ふつうに手術をしても、
 改良した手術をしても、
 再手術をしても、
 なかなかよくならない患者さんがいらっしゃるのも事実です。
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 眼瞼下垂症は、
 単に腱膜固定をすればいいとか…
 皮膚切除をすればいいとか…
 そんなに簡単な手術ではありません。
 その人の目をよく観察して、
 左右差もよく見て、
 慎重に手術をすることが大切です。
 私の勉強はこれからも続きます。

縄文人

弥生人

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