医学講座
第57回日本形成外科学会【長崎】①
今日から日本形成外科学会です。
長崎は快晴のよい天気です。
学会会場まで歩いて行く途中で、
パンジーがたくさん咲いていました。
マンションの花壇には、
チューリップが咲いていました。
札幌の5月です。
日本は広いです。
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今日の学会では、
午前中は教育講演を聴きました。
34年も形成外科医をやっていますが、
時代は進歩しています。
昨日まで最新の治療で、
これがベストだと思っていたのに…
気がついてみると時代遅れ…
こんなことになると大変なので勉強です。
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今日一番衝撃だったのが、
教育セミナー4
血管腫・血管奇形の最近の治療
斗南病院形成外科
佐々木了(ささきさとる)先生の講演です。
斗南病院は近くの病院で、
よく患者さんをお願いしている先生です。
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佐々木了先生は、
血管腫・血管奇形のスペシャリストです。
朝日新聞にも掲載され、
全国から札幌に患者さんが来院されています。
優秀な先生です。
2009年3月1日の院長日記でもご紹介しました。
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形成外科医が血管腫のスペシャリストなのは…
手術で血管腫を摘出したり…
レーザー治療をするからです。
今日の講演で衝撃だったのは、
乳幼児の血管腫は…
レーザーでも手術でもなく…
飲み薬で治すということです。
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プロプラノロールという飲み薬があります。
昔からある薬です。
2008年にフランスではじまった治療だそうです。
乳幼児の血管腫には、
このプロプラノロールが効く例があります。
効かない例には、
レーザーとの併用が効果的だそうです。
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すべての血管腫・血管奇形に効果があるのではないようですが、
これからの治療として第一選択になると思います。
私は…
もし自分の身内に血管腫の赤ちゃんがいたら…
まずどんな治療法がいいか、
斗南病院形成外科の佐々木了先生に相談します。
時代も進歩したものです。