医学講座
【値下】わき汗ボトックス【値下】
4月から消費税が上がって、
何でも高くなった気がします。
購買意欲が低下します。
ひとつだけ朗報があります。
わき汗ボトックスの料金が下がりました。
私が身銭を切って下げたのではありません。
国が決めた薬価のためです。
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保険診療の料金は、
原則として日本中どこでも同じです。
厚生労働省が決める、
診療報酬(しんりょうほうしゅう)と
薬価(やっか)で決まります。
世界一ボトックスが高い国にっぽんですが、
その価格が少し下がりました。
■ ■
健康保険で使える薬は、
日本の厚生労働省が認可した薬だけです。
ワキ汗ボトックスの薬は、
グラクソ・スミスクラインという会社が販売しています。
ボトックス注射用100単位という商品名です。
この薬の薬価が92,249円でした。
4月からは87,536円になりました。
単純に計算して4,713円安くなりました。
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3割負担の方の自己負担分は、
1,414円安くなる計算です。
実際には初診料の改定もあったため、
4月に受診なさった方を見ると…
昨年より1,360円安くなっていました。
値上げ値上げの世の中で、
1,360円でも安くなるのはありがたいことです。
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私に言わせると、
これでもまだ高いです。
世界一ボトックスが高い国にっぽんは、
まだまだボトックスの薬価を引き下げられます。
世界標準の2倍以上します。
厚生労働省のお役人には、
もっと勉強して欲しいです。
健保の赤字を減らす方法は、
まだまだあります。
霞ヶ関から外に出て、
現場のお医者さんの意見を聞くべきです。