昔の記憶
25歳離れた夫婦
平成29年5月9日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
25歳離れた夫婦
昨秋、フランス各地の書店に『アンヌへの手紙』という分厚い本が並んだ。長く仏政界を率い、欧州統合の陣頭に立ったミッテラン元大統領が、生涯の愛人にささげた書簡集である。収められた1218通の恋文は真摯(しんし)で切ない。
▼出会ったときアンヌさんは19歳。ミッテラン氏は26歳も年上だった。二人の間に授かった娘を育てつつ、オルセー美術館の学芸員として彫刻研究に励んだ。書簡集は読者に圧倒的な支持を得ている。
▼そのフランスで、25歳上の妻をもつ大統領が生まれた。仏史上最も若い39歳のマクロン氏である。高校1年生のとき、ブリジットさんと出会った。40歳の文学教師だった。演劇部の顧問として脚本指導を受けるうち親しくなったという。
▼結婚したのは10年前。ブリジットさんが前夫との間にもうけた3人の子に、マクロン氏は謝意を伝えた。「僕は『普通の』という形容詞は好きじゃないけど、僕らは普通のカップルとはまったく違う。でもまちがいなく存在するカップルです」。
▼選挙戦を通じ、二人の年齢差はしばしば揶揄(やゆ)の対象ともなった。マクロン氏の支持者はこんな反論をしている。「米国のトランプ大統領とメラニア夫人も23歳差だ。なぜそちらは問題にしないのか」。
▼厳しい選挙戦を夫妻は二人三脚で乗り切った。演説の言い回しや演壇でのふるまいにも助言を続けた。彼女と出会わなければ、いまの彼はなかったのではないか。よどみのないマクロン氏の勝利演説を聴きながら、ひとり想像した。
(以上、朝日新聞より引用)
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私の友人にも、
若い奥さんをもらった先生がいます。
結婚式に、
家内と招待していただきました。
はっきり言って、
すごい
…と思いました。
でも私には無理です。
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逆に奥さんが年上のカップルもいらっしゃいます。
例外なく言えることは、
年上の奥さんは、
実年齢よりずっと若く見えます。
若い伴侶がいると、
若くなれるのかも?です。
私はフランス語がわからないので、
1218通の恋文は読めません。
情熱を感じます。
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私が結婚を決意した時は、
今のように携帯もLINEもありませんでした。
札幌⇔関西の電話料金は、
3分で1,000円以上した記憶があります。
唯一の通信手段は、
手紙でした。
速達で出すのが…
せめてもの贅沢でした。
手紙でいいところだけ見せ合ったので、
無事に結婚できたようです。
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その時は…
この機会を逃すと…
自分はもう一生結婚できないかも…?
という危機感があったようにも思います。
結納までの半年間に、
たくさんの手紙を書いた記憶があります。
その手紙のやり取りで、
いろいろな事を確認できました。
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結婚の条件という院長日記に書いた、
日産自動車のゴーンさんの言葉があります。
共通の価値観、
優先順位など、
共通項(commonality)が
なければなりません。
恋愛感情だけなら
結婚する必要はないでしょう。
私も価値観が同じというのが大切だと思います。