医学講座
豊胸術2017
第105回日本美容外科学会(JSAS)で勉強したことです。
2017年5月16日(火)10:35-11:45
シンポジウム2豊胸
座長 高田章好
ヒアルロン酸注入による豊胸術の10年
山口 悟
アクアフィリング®による豊胸術〜長期使用経験から〜
伊藤 康平
脂肪注入による豊胸術
酒井 直彦
特殊フィルターを持つバッグとb-FGFを使用した脂肪注入による豊胸術の検討第2報
田中 真輔
■ ■
私は美容外科医というより形成外科医です。
偏屈でがんこです。
そんな私でも、
豊胸したいという気持ちはわかります。
世の中には、
男の子みたいな胸の、
女の子がいます。
■ ■
胸がなくて困っいる人は、
意外と多いものです。
同性に見られたくない、
温泉に行けない。
堂々と温泉に行きたい。
自分の母親に相談するのも嫌です。
豊胸は、
胸がない女性にとっては切実な問題です。
■ ■
札幌美容形成外科では豊胸手術は行っていません。
今回の第105回日本美容外科学会(JSAS)
豊胸手術は難しいと思いました。
今年のシンポジウムで発表された先生は、
豊胸術を数多く実施していらっしゃる先生です。
本音を聞けました。
会場の先生から、
厳しい質問も出ました。
かつて米国でダウコーニングという会社が倒産しました。
豊胸バッグを作っていた会社です。
■ ■
私は注入よりバッグを支持する派です。
注入する材料も、
ヒアルロン酸のほかに、
たくさんの製剤があります。
自分の脂肪を注入する方法は、
一見、安全なように思えますが、
今年の発表を聞いて、
上手な先生が丁寧に注入しても、
小さなしこりができることがあると知りました。
豊胸は難しいとつくづく思いました。