医学講座

きずの圧迫療法と体重

 わきが手術後のしわ
 …に書いたキズの圧迫のことです。
 形成外科では、
 抜糸した後もテープを貼ったり、
 サポーターで圧迫したりします。
 昔は、
 植皮後に装具を作っていただき、
 植皮部を圧迫することもしていました。
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 お腹にできたキズの圧迫でしたら、
 腰痛用のベルト、
 女性の圧迫する下着、
 ちょっときつめの腹巻、
 圧迫できるものでしたら、
 何でも工夫してみるといいです。
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 キズの部分にだけ、
 スポンジを重ねて圧迫します。
 お腹のキズが目立つのは、
 キズに力がかかるからです。
 スポンジは外から圧迫して、
 皮膚の緊張を和らげる働きをします。
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 意外と盲点なのが、 
 お腹の中から皮膚にかかる力です。
 同じ身長でしたら、
 体重70kg
 体重60kg
 体重50kg
 …では腹部の皮膚にかかる張力が違います。
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 肥厚性瘢痕やケロイドは、 
 高血圧の人に多いという研究結果が、
 日本医大形成外科から出ています。
 お腹のキズが目立つかたは、
 ちょっと体重に気をつけていただき、
 5kgくらいやせてみてください。
 きっとキズにいい結果が出ると思います。
 エビデンスがない本間仮説です。 

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