医学講座
車の構造と顔のケガ2020
昨日の院長日記、
Vanishing Professions 消えゆく職業
…で考えてみました。
私が形成外科医になって40年です。
少なくなった形成外科手術は、
交通事故の顔のけがです。
顔にたくさんのキズできる事故が減りました。
■ ■
自動車の安全面が変化しました。
一番の原因は自動車ガラスです。
昔の車は、
部分強化ガラスというガラスでした。
衝突すると、
こなごなになりました。
この小さなガラス片が顔にたくさんのキズをつくりました。
■ ■
私たちは、
キズからガラスを一つひとつ丁寧に取り出しました。
今の車は、
合わせガラスです。
衝突しても粉々になりません。
義務化されています。
これが顔のケガが減った原因です。
■ ■
40年前はシートベルトも2点式でした。
今は3点式シートベルトです。
後部座席にもついていて、
義務化されています。
これでケガが減りました。
せっかくの安全設備なので、
面倒だと言わずにしっかりつけていただきたいです。