医学講座
笑顔も届ける宅配のお兄さん
今日は2023年3月30日(木)です。
今朝の北海道新聞朝刊は、
今日オープンするFビレッジの写真で包まれていました。
北海道新幹線開通の時のようでした。
新しい球場が楽しみです。
同じ道新にとてもいいお話しが載っていました。
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2023年3月30日、北海道新聞いずみへの投稿です。
来た来た!
「今日は金曜日だね」。母は朝から時計を見ながらソワソワしている。そうだ! 今日はスーパーの宅配の車が来る日だ。
母は足が不自由だ。一日のほとんどを自分の部屋で過ごしている。でも宅配の車を迎える日は違う。到着する30分以上も前から、居間の長椅子にシャキツと姿勢正しく座っている。
会いたい人がいるのだ。午前10時、車のエンジン音がする。「あっ、来た来た!」と笑顔の母。「ピンポン」の音に続いて、ガラガラと玄関の戸が開く。
「こんにちは」。重たい箱を持った、いつものあのお兄ちゃんの明るい声。母も居間のドアを開け「おはようございます。ありがとうございます」とあいさつ。満面のにこにこ顔を見せてくれるお兄ちゃん。この笑顔を見るのが母の楽しみだ。
「今日はタマネギもサツマイモも入ってますよ。たくさん食べてくださいね」。愛情込めて作る生産者の思いも一緒に届けてくれる気がする。無事に荷物を運び、帰り際「おばあちゃん、風邪引かないでくださいね」と優しい声かけも忘れない。「めんこくて、孫のよう。パワーもらって寿命が延びるわ」
コロナ禍で外へ出ることが減った母。一週間に1回、ほんのちょっとの時間だが、母には張り合いができ、幸せな時間になっている。
わが家は坂の上にある。Tさん、どうぞ安全運転で。93歳の母と一緒に、その笑顔を待ってま~す!
高瀬美幸たかせみゆき(64歳・農業)=日高管内新冠町
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宅配のお兄さんが、
品物といっしょに笑顔と元気を宅配してくださる。
毎週待っていらっしゃる、
93歳のお母様の笑顔が見えるようです。
きっと素敵なお母さんと、
素敵なお兄さんなんだろうなぁ~
…と思って読ませていただきました。
高瀬美幸さん、いいお話しをありがとうございました。