医学講座

JRタワー開業20年

 今日は2023年3月5日(日)です。
 北海道新聞朝刊の記事です。
 JRタワー、6日に開業20年 新幹線延伸に向け パセオとエスタ営業終了後に再開発へ 国際化、駅直結の価値を戦略に
 JR札幌駅直結の複合商業施設JRタワーが6日、開業20周年を迎える。多彩なテナントや利便性で多くの利用者を引きつけ、周辺施設とともに「サツエキ」と呼ばれ親しまれてきた。北海道新幹線札幌延伸に向けた再開発事業が本格化し、商業施設4館のうちパセオは昨年9月に閉館、エスタも今夏で営業を終える。大きな転換期に入った札幌駅周辺には2028年度に43階建ての再開発ビル、2030年度末には新幹線がそれぞれ開業し、新時代へ突入する。
 2月下旬の平日午後6時半。エスタ地下の食品街は、仕事帰りの人や旅行客でにぎわっていた。だが、この光景もあと半年。勤務先からの帰宅途中に訪れた東区の会社員鈴木悠さん(46)は「週に2、3回は総菜を買って帰る。新しいビルも楽しみだけれど、工事中はどこで買い物しようかな…」と残念そうに話した。
2028年度を予定
 JR北海道が今年着工する再開発ビルは、エスタの立つ中央区北5西2街区と、隣接する北5西1街区にまたがる。JRタワーより約70メートル高い約245メートルで、高層がホテル、中層がオフィス、低層が商業施設やバスターミナル。開業は2028年度を予定する。
 新型コロナ禍前の2018年度、商業施設4館のテナント売上高は1千億円に迫り、パセオとエスタで約4割を占めていた。2館の営業終了で、JR北海道に入る地代や家賃が毎年度10億円以上減るとみられ、同社の綿貫泰之社長は「穴埋めは難しい。既存スペースでしっかり稼ぎたい」とする。
 当初は北5西1街区に再開発ビルを建設してエスタのテナントを移した後、エスタ部分の工事に入る構想もあった。この手法なら減収幅は小さく済んだが、JR関係者は「利用客の動線やバスターミナルの利便性を考え、2街区にまたがる一体的な再開発を進めることになった」と説明する。
 若者向けファッションが中心のパセオと、「札幌そごう」時代から親しまれユニクロやロフトなどの全国チェーンも入るエスタ。2館の営業終了で、300近いテナントが移転先探しに追われることになった。ただ、市内中心部は再開発ラッシュ。空き物件が少なく、家賃相場も5年前より2~3割高くなっている。
 エスタ内のある雑貨店は札幌駅周辺で移転先を探したが、「従来と同水準の家賃で入れる施設が見つからない」ため閉店を決めた。エスタから大通地区に移転する飲食店は「家賃は上がるが、売り上げ増を期待して踏ん張りたい」と話す。
1千億円目標
 再開発ビルと新幹線延伸で、サツエキは再び生まれ変わる。再開発ビルの商業施設は延べ床面積10万9千平方メートルでエスタの約1.3倍。JR北海道は売上高1千億円を目指しており、商業や観光の核として期待が高まる。テナント誘致など具体的計画はこれからだ。
 まちづくりの調査研究を手がけるノーザンクロス(札幌)の山重(やましげ)明社長は、次世代半導体を製造するラピダス(東京)の千歳進出なども踏まえ「再開発ビルは北海道の国際化を意識し、海外客に選ばれる施設にすることが重要」と指摘する。コロナ禍で減った観光客の回復も期待される中、「新幹線駅直結」というかつてない価値を生かす戦略が問われている。(権藤泉)
      ■         ■
旬なテナント誘致に力
 「行きたい」場所目指す 平川・札幌駅総合開発社長に聞く
 JRタワーを運営する札幌駅総合開発の平川敏彦社長に、これまでの成果や再開発に向けた思いを聞いた。(聞き手・権藤泉)
 開業当時から、中心市街地の活性化にどう寄与できるかが命題でした。札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)の完成もあって大通地区を含めた人の動きが生まれ、札幌駅の乗降客数が20年前の1.2倍になるなど一定の成果がありました。
 一方、新型コロナ禍は大きな壁でした。にぎわいをつくろうとやってきたのに、にぎわってはいけない状況になってしまった。年末恒例のくじ引きをスマホ対応にするなど、非接触サービスの充実を図りました。
 再開発中は減収が避けられず我慢の時期。営業を続けるステラプレイスとアピアに旬なテナントを誘致できるよう、力を入れます。今も年2割ほどテナントを入れ替えていますが、さらに「行きたい」と思ってもらえる場所を目指します。
 新幹線札幌延伸後は、特に道南から訪れる人が増えることを期待しています。東北や北関東も商圏になるでしょう。札幌の顔、北海道の顔として、まちとまち、人と人、企業と企業のつながりが生まれる場所をつくりたいと考えています。
ことばJRタワー JR北海道グループと百貨店大手の大丸(現J・フロントリテイリング)が総投資額1千億円で整備し、2003年3月に開業。札幌ステラプレイスなどの商業施設や大丸札幌店などからなり、延べ床面積27万6千平方メートル。2003年以前から営業するアピアやエスタ、パセオも含めて「JRタワー」と総称される。新型コロナ禍前の2018年度の売上高は商業テナントが999億円(ビックカメラ除く)、大丸札幌店が669億円でいずれも過去最高。2021年度は約7割まで回復した。

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 札幌美容形成外科を開業したのが、
 2004年8月でした。
 JRタワーが開業した翌年です。
 サツエキがここまで変わるとは思いませんでした。
 以前の計画が変更になったようです。
 移転先がなくて閉店するお店があると聞くと、
 他人事とは思えません。
 エスタ地下の食品街にはよく行ってます。
 新しいサツエキができるまで元気でいたいです。

“JRタワー開業20年”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ