医学講座

総合病院における美容医療の実践2024

 今日は2024年9月4日(水)です。
 札幌は秋晴れのいいお天気です。
 最高気温は28℃です。
 さくらんぼさんの山形も最高気温29℃です。
 このまま暑さが終わって、
 台風も来ないで、
 収穫の秋を無事に通過してほしいです。
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 私が毎月購読している、
 克誠堂出版の形成外科
 今月号の特集が、
 総合病院における美容医療の実践です。
 形成外科の先生にぜひ読んでいただきたいです。
 東京警察病院形成外科の吉村圭先生が執筆された、
 総合病院における美容医療の難しさがとてもよかったです。
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 東京警察病院は日本の形成外科発祥の地です。
 恩師、大浦武彦先生も東京警察病院で修行をされました
 大森清一先生が日本の形成外科創始者です。
 その警察病院ですら、
 美容医療を行うのが難しいそうです。
 私は吉村先生のご意見に同感です。
 大きな病院で手術室を使って美容外科手術をするのは、
 想像以上に大変なことです。
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 吉村先生の論文の一部です。
 美容医療は保険診療中心の他科との折り合いが非常に難しい。例えば、脳神経外科が緊急手術を申し込んできた時に、「今は形成外科が美容の手術をしていてまだ終わりそうにもないのですぐには取りかかれません」となった場合、「そんな必要もない手術はどうでもいい、こっちはやらなきゃ死んじまうんだ」と脳外科医は言いたくなるだろう。
 私も吉村先生と同じ思いです。
 脳神経外科以外に、
 産婦人科から緊急帝王切開の手術申込があることも考えられます。
 緊急帝王切開をしないと、
 お母さんと赤ちゃんの2人の命が失われます。
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 吉村先生が書かれた、
 (総合病院の形成外科では)美容医療で失敗された患者の救済というところに重きを置くことが必要ではないかと考える。
 私はこの考えに大賛成です。
 プチ整形を総合病院でする必要はなく、
 悪い美容外科失敗された患者さんの救済を、
 東京警察病院形成外科のような病院で行ってくれるのが、
 一番いいと思います。
 素晴らしい論文を書いてくださった、
 東京警察病院形成外科の吉村圭先生に敬意を表し感謝申し上げます。

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