医学講座
大動脈の除雪_担い手不足
今日は2024年12月14日(土)です。
とても寒いです。
今朝の気温は-5℃でした。
最高気温は-1℃です。
うちの奥さんがまだ12月なのに、、
…と言ってました。
寒い朝はつらいです。
■ ■
今日の北海道新聞に除雪のことが載っていました。
鉄道と高速道路で除雪作業員の「取り合い」 担い手不足の背景に農家減
北海道の鉄道と高速道路で、除雪作業員の確保が難しくなっている。冬の閑散期を利用して主な担い手となる農業者が、後継者不足などで減少し、競合が生じているためだ。12月に入っても、JR北海道は40以上の駅で募集を続けており、道内の高速道路を管理する東日本高速道路(ネクスコ東日本)も「なんとか確保できた」状況で、観光や物流を支える大動脈の差し迫った課題になっている。
■体力勝負、高齢者に辛く
「ドカ雪の日は特につらい。高齢者の仕事ではない」。28年間、JRの除雪に従事する後志管内余市町の農業牧野時夫さん(62)は実感を込めた。
牧野さんは小樽市内の駅で、ホームや分岐器(ポイント)の積雪をスコップなどで取り除くのが主な業務だ。午前8時半から8時間の休憩を含む24時間の勤務を週平均で3回こなす。氷点下を下回る中で丁寧に雪を取り除く繊細な作業は心も体も疲れる。
近年は高齢を理由に辞める人も多く、牧野さんはJRに頼まれて知人に声をかけて補充してきたが「農家が減り、相手がいなくなってきた」。自らも70歳までに辞めるつもりだ。
JRによると、除雪作業員は毎冬12~3月に短期雇用し、全道の駅構内や踏切の機械で対応できない除雪を担う。約1500~2千人が必要だが年々確保が難しくなり、今冬は道央や道南を中心に1割を超える駅でなおも募集中だ。
高速道路も状況は厳しい。20年以上、道央道の西胆振区間を除雪する伊達市の農業山本健市さん(48)は「周りからいつのまにか20代がいなくなった」と話す。
山本さんは20代から従事し、毎冬12~3月の午後5時~翌午前8時に除雪車を運転。3日働き1日休むシフトで、大雪時に20時間乗りっぱなしの経験があるなど体力勝負だが「年配は抜けるが若者がすぐに入る状況ではない」。道内の高速道路の維持管理を担うネクスコ・メンテナンス北海道によると、今冬に必要な短期雇用900人は、本格的な除雪が始まる11月下旬になんとか確保したという。
■業界間、待遇差指摘の声
背景には除雪作業員の主力となる農業者の減少がある。道内で除雪作業の中心となっている建設業は、主に国道や道道などの一般道をカバーする。全道に駅があるJRは駐車場などの除雪を建設業者に委託するケースがあるほか、一部地域で漁業者や同社OBも協力するが、広く道内に根付く農業者は主力だ。
ネクスコ・メンテナンス北海道は、道路補修と合わせて建設業者と通年契約し、自社の社員を含む約500人を確保しているが、除雪が加わる冬場は手が足りず、農作業でトラクターを使い大型特殊免許を持つ農業者に頼っている。
建設業も高齢化と人手不足が進み「建設業者が足りず農業者に一般道の除雪を頼んでいる」(道央の自治体幹部)という地域もある。道内で農業に従事する個人・法人数は約3万2千と、この20年間でほぼ半減しており、業界間の「取り合い」を加速させている。
高速道路と比べ、JRが人繰りに苦戦する要因に待遇差を指摘する声もある。ある除雪関係者は「深夜手当などでJRより報酬が高い傾向にある」とし、JRは作業が手作業になる大変さも加わり、「JRから高速道路に乗り換えた人もいる」と明かす。
鉄路と高速道路は市民の移動や物流を支える基幹交通網で、充実した除雪態勢は欠かせない。萩原亨・北大名誉教授(交通工学)は「情報通信技術の活用や主要路線の除雪を優先するなどの対策をとることで、少人数でも高い作業効率を実現し、人手不足を補う必要がある」と指摘する。( 田中うた乃 、文基祐 )
(以上、北海道新聞より引用)
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道新に書いてあった、
ドカ雪の日は特につらい。
周りからいつのまにか20代がいなくなった。
これが現実なんだと思います。
ほんとうに大変なことです。
農家の方が大型特殊免許を持っていることも知りませんでした。
北海道農業も後継者難です。
ほんとうに困ったことです。