医学講座
JR北海道、冬の運休防止綱渡り
今日は2023年2月13日(月)です。
札幌は雪です。
雪まつりが終わりました。
うちの奥さんが言うように、
雪まつりが終わると、
日差しが明るくなります。
少しずつ日没が遅くなり昼の時間が長くなります。
■ ■
そんな北海道の2月はまだまだ雪との闘いがあります。
今日は新聞休刊日ですが、
北海道新聞電子版に、
とてもいい記事が載っていました。
2023年2月13日、北海道新聞電子版の記事です。
JR北海道、冬の運休防止綱渡り 民営化後に社員半減、暴風雪対応は不十分
JR北海道が冬季の運休対策に苦心している。昨冬の暴風雪での大規模運休を教訓に、今冬は利用客の多い札幌圏で1月から毎週土曜深夜に最終列車を繰り上げ、札幌駅を中心に夜通しで除雪を実施。ただ、運休本数は1月末時点で昨冬より約千本少ないものの、昨季を除くと過去10年で最多のペースで、今月初旬にも運休が拡大するなど悪天候に振り回されている。民営化後35年で社員数は半減し、経営環境は年々厳しくなる中、綱渡りの対応が続く。
最終列車後の12日日曜日未明、線路の補修を担うJR協力会社社員や季節採用の除雪スタッフ、JR保線部門社員、普段はデスクワークの社員ら約90人が夜を徹して札幌駅の除雪作業に汗を流した。「昨冬のように短時間に大量の雪が降って線路の除雪が追いつかなくなる事態を防ぐため、積雪を減らしておくのが目的」。JR札幌保線所の但木純助役(42)は強調した。
昨冬は一気に雪が降り積もった影響で、ポイント(分岐器)が切り替わらない不具合が多発。線路脇に積もった「側雪」の除雪も間に合わず、雪を積み上げる場所がなくなって列車の走行を妨げる事態に陥った。これを踏まえ、今冬は除雪時間を確保するため土曜日に札幌圏の最終列車を最大51分前倒した。
札幌駅構内に74カ所あるポイントの除雪では、前後を中心にスコップやスノーダンプで雪を掘り出し、固く凍り付いたレール横の雪はツルハシで砕く。線路間に設けられた「投雪口」から高架下に雪を落とすと、15分ほどで10トントラックの荷台が満杯になった。多い時は一晩で10台分にもなるという。ポイント周辺は配線や機器が多く、人力が頼りだ。
昨冬の札幌圏の暴風雪では、3日間にわたる快速エアポートの全面運休や平常運転まで1週間かかった大規模運休で、冬期間(2021年12月~2022年3月)の運休は1万2800本に上った。一方、昨年12月からの雪による運休本数は、1月末現在で3477本と昨冬の同期間より1053本減った。
ただ、今冬も暴風雪に十分対応できているとはいえない。江別市の函館線江別駅―豊幌駅間では1月25日から26日にかけ、列車3本が5時間にわたり立ち往生。同様の事態を避けようと、2月1、2の両日の降雪では、大雪警報は出ていなかったが最終列車の繰り上げ、始発列車の繰り下げで700本以上を運休させた。
運行判断の厳格化の背景には過去の事故も影を落としている。現場経験のあるJR関係者は「かつては雪でも『行けるところまで行こう』という姿勢だったが、2011年の石勝線の特急脱線炎上事故などを契機に、安全最優先の意識が運行判断にも反映されている」と指摘。「各駅で列車が動けなくなった昨冬の経験も合わせ、運休すべきだとの判断が以前より前倒しになっている」とも明かす。
JR北海道の運賃収入は1996年度の800億円をピークに減少が進む。新型コロナ流行の影響もあり、2020年度は354億円まで落ち込んだ。一方でここ10年、雪などの冬季対策費に毎年50億円前後を投じ、運賃収入の7分の1に相当する年もある。
また、国鉄民営化以降、JR北海道の社員数は大きく減少。民営化直後の1988年には約1万3千人だったが、昨年4月時点で6247人と半減。除雪作業もグループ会社への委託が進んでいる。担当者は「除雪作業員の高齢化が進み、技術継承も課題だ」と明かす。
全道の鉄路の総延長は1987年に3177キロあったが、日高線などローカル線の廃線が続き、2021年には2372キロまで縮小。JRが札幌圏対策に経営資源を投じられるのは、地方が「痛み」を受け入れてきた過去と切り離せない。それでもラッシュ時を中心とした札幌圏の運休には利用者の不満が絶えない。「特効薬」がない中でJRは大雪に向き合わざるを得ない状況が続く。(加藤祐輔)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
昔は冬こそJRというTV-CMが流れていました。
冬こそ(運休しない)JR北海道の特急を利用してください、
…というCMでした。
私はよくJR北海道の特急列車を利用していました。
北海道新聞の記事で、
運休が多くなった理由がわかりました。
民営化後に社員半減では、
冬こそJRは無理です。
■ ■
北海道新聞の投書欄に、
元国鉄の保線区に勤務していた方からの投書が載っていました。
自分たちが現役の頃には、
列車を運休させてはいけない
…というのが保線区のおきてだったようです。
うちの奥さんの父親は、
国鉄の尼崎保線区長でした。
線路とともに歩んだ人生でした。
■ ■
JR北海道の赤字は会社のせいではありません。
国策です。
JR北海道の社長さんが2人も亡くなりました。
坂本眞一社長と義父は、
東京の鉄道学校で知り合いになったそうです。
若い優秀な人が、
JR北海道で働きたくなるような会社に、
国の責任でしていただきたいです。
深夜に取材していい記事を書いてくださった、
北海道新聞社の加藤祐輔記者、岩崎勝カメラマンに感謝いたします。
“JR北海道、冬の運休防止綱渡り”へのコメント
コメントをどうぞ
山形は雨になり雪遊びができなくなりました。
こちらも雪が降らないうちから運休になったりします。
人員削減がどこでもあるのですね。立春も過ぎれば忙しくなります。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。前途有望な若者がJR北海道を去っているようです。国の政策でJR北海道は大変になりました。何とかしてほしいです。国鉄マンは列車を止めないという誇りを持って仕事をしていました。
北海道新聞の投書欄、
「元国鉄の保線区に勤務していた方からの投書」
私も拝見しました。
仕事に対する責任感と熱意が
すばらしいと思います。
息子は幼い頃から列車と線路が大好き
だったので用事がなくても、
列車に乗せたり駅で線路を観察したり、
鉄道博物館にも行き、お世話になりました。
昔も今も列車を運行させる大変さを
あらためて感じる記事のご紹介
ありがとうございました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。道新がいい記事を書いてくれました。昔の保線区は列車を止めないように徹夜で除雪したという内容の投稿だったと記憶しています。社員半減では列車も止まります。
お疲れ様です。
今日は休ませて下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
頭痛がよくなることをお祈りしています。外は雪がたくさん降っています。お大事になさってください。