医学講座
廣比利次先生の思い
今日は2025年6月3日(火)です。
札幌は曇りです。
第113回日本美容外科学会は今までのJSASと変わりました。
リッツ美容外科の廣比利次先生のおかげです。
TO BE THE BEST 知の旅に終わりなしというテーマに廣比先生の思いが込められています。
自費研のページに廣比利次先生の思いが載っていました。
JSAPSとのコラボレーション
日本美容外科学会という同名の学会が2つあります。JSAPSは大学病院の形成外科に所属する職人気質の医師も数多くいます。一方、JSASは開業医を中心にビジネスにも長けた華やかな医師が多いのが特徴です。約30年におよび両学会で活動してきた私としては、JSASの良さを継承しながら、2つの学会をうまく融合させた学術集会にしたいと考えています。そのため本学術集会では、JSAPSからも多くの先生方にご講演をお願いしていますので、アカデミックな雰囲気が加速されるものと思います。
参加者へのお願い
JSASには、医師以外の医療関係従事者に広く門戸を開放するという理念があります。そのため医師、歯科医師の以外にも看護師、受付スタッフ、国内外の医療関係の業者さんなど幅広い参加者がおり、他の学会に比べて華やかさもあります。その反面、学会というものルールを認識していない参加者も散見されるため、マナーがよろしくないという問題点もありました。 例えば、美容系学会では患者様のプライバシーの観点から発表スライドの症例の写真を撮ることは禁止されています。他科では発表の録画・録音はあまり注意されることはないのですが、患者様の肖像権の取り扱いに厳重に注意する必要があります。 第113回学術集会を開催するにあたり、私が依頼したシンポジスト、パネリストなどの演者の先生々からスライドの盗撮を危惧されていることがひしひしと伝わってきました。対策として各会場にはガードマンを配置して、見回りを強化して盗撮を徹底的に防止します。これまで通りJSASの良い面は維持しながらも、現時点での最大の問題点はクリアにするつもりです。
昨今の美容医療への危機意識
昨今の美容医療全体の課題として、初期臨床研修を終えたばかりの3年目から美容医療に進む医師が一気に増えています。時代の流れで仕方がない部分もありますが、経験の少ない医師が増える分当然トラブルも増えます。そのことにより美容医療全体の評価、信頼を落とすことにつながりますので、現状を大変危惧しています。理想を言えば、5年間ほどは大学病院、総合病院などで医師としての基本を学んでいただき、その次の段階で美容外科に進んでほしいと思っています。逆に言うと、この基本を学んでいないドクターはその先よほど努力をしていかない限り、外科医としてなかなか伸びていかないことを肝に銘じてもらいたいと思っています。
■ ■
廣比先生の思いがかなった第113回日本美容外科学会でした。
お行儀が悪い先生はいませんでした。
学会は最高でした。
盗撮防止の見回りが強化されていました。
今までのJSASと大きく変わりました。
すばらしい学会を企画運営してくださった、
リッツ美容外科の廣比利次先生に感謝しています。