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厚労省九州厚生局長

 2007年9月2日の朝日新聞の記事です。
 「前厚生局長と妻同士いとこだから」 前理事長が説明
  厚生労働省九州厚生局の松嶋賢(まさる)・前局長(59)が補助金交付先である大阪府内の社会福祉法人「枚方療育園」前理事長から金品を受け取った問題で、山西悦郎・前理事長(80)が1日、朝日新聞の取材に応じた。前局長の自宅改築費として1500万円を提供したことについて「妻同士がいとこだから貸した」と説明。一連の提供について「何も頼んだことはなく悪いことはしていない」と述べ、前局長の行為は職務対象者からの金品受け取りを禁じた国家公務員倫理法違反にはあたらないとの認識を示した。
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 前局長は31日の厚労省による事情聴取で、03年に埼玉県の自宅を改修した際、前理事長から1500万円を妻名義で借りたままになっていることや、中古高級車の無償提供、娘が埼玉県内の同法人運営の施設に就職していることなどを認めた。
 自宅改修費について、前理事長は取材に「(前局長は)退職金が出たら1500万円を返すと言っていた。借用書はとったが、どこにあるかわからない」と説明。前理事長が病院経営を始める際、前局長の妻の父が金融機関からの融資保証人になったことを資金提供の理由に挙げ、「(前局長が)厚労省に勤めているから貸したのではない」と述べた。
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 前局長の娘の就職については「(就職先を)みんなが心配していた。両親は僕に勤めさせてくれと言わないから、僕が(娘に)勤めなさいと言った」とし、特別な計らいではないと強調した。
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 00年と05年にいずれも内妻名義で前局長に無償譲渡したトヨタ・セルシオ2台については、譲渡自体を知らなかったとしている。97年に譲渡した米国製キャデラックは「人からもらったものを渡した」という。
 前理事長は今後、厚労省から事情聴取の要請があった場合、「それでも結構」と、応じる姿勢を見せた。
 (2007年9月2日朝日新聞より引用)
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 妻のいとこだからと、1,500万円もの大金を貸すことがありますか?
 親兄弟でも、住宅資金を融通する時は、契約書を交わし借金を返済しないと贈与税がかかります。
 キャデラックやセルシオを無償で譲渡するなんて考えられますか?そもそも、どういう人がキャデラックを理事長にくれたのですか?
 これは完全に贈収賄事件です。厚労省の許認可に『妻同士がいとこだから』手心を加えたか、うまく認可が取れる極意を伝授したのです。
 社会福祉法人理事長が欲しい厚生労働省の情報を伝えたからセルシオをくれたのです。
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 厚労省が出す方針一つで、病院や社会福祉施設の経営は大きく変わります。
 今後の診療報酬や介護報酬の改定方針がわかるだけでも、経営者にとってはセルシオやキャデラック以上の価値があります。
 いくら厚労省の局長といえども、キャデラックやセルシオに乗っていれば目立ちます。どうしてチェックできなかったのでしょうか?
 末端の医療機関や、社会福祉施設で毎日ウンコまみれになって介護をしている現場職員のことを考えてください!
 社会福祉とか介護とかキレイな言葉を並べたって、現実に一番大変なのは下の世話です。
 前局長や前理事長を厳罰に処して欲しいと願っています。社会福祉法人に交付した補助金を返して欲しいです。

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