昔の記憶
中西昌美先生の死を悼む
昨日の北海道新聞朝刊に、
おくやみの広告が載っていました。
市立札幌病院名誉院長
夫_中西昌美儀_自宅療養中のところ6月7日午前1時5分、75歳をもって命終いたしました。ここに生前のご厚情を深謝し謹んでお知らせ申しあげます。
おって葬儀は左記の通りそれぞれ執り行います。
記
一、通夜_6月8日(水)午後7時
一、葬儀_6月9日(木)午前10時(出棺11時)
一、式場_博善斎場_札幌市中央区南30条西12丁目
式場011(533)1111
平成23年6月8日
札幌市北区北22条西8丁目
喪主_中西史子
施主_中西 満
■ ■
中西昌美(なかにしよしみ)先生は、
北大医学部38期のご卒業です。
私が市立札幌病院へ赴任した当時は、
外科主任医長でした。
白いブレザータイプの短い白衣が似合う、
とてもダンディーな先生でした。
■ ■
形成外科にご理解をいただき、
患者さんを紹介していただいたり、
副院長に就任されてからは、
形成外科の予算でも、
とてもお世話になりました。
私が退職してから、
新病院の院長に就任されました。
■ ■
中西先生は、
北大医学部野球部の名ショートとして、
学生時代に活躍されたことを、
昨夜のお通夜で知りました。
北大第一外科で、
医局長→講師と昇進され、
市立札幌病院へ赴任後は、
外科主任医長→副院長→院長に就任されました。
■ ■
外科医というと、
怖いイメージがありますが、
中西先生はとても温厚で、
大きな声を出したのを聞いたことがありません。
繊細な手と心を持った、
とても素敵な先生でした。
■ ■
先生は市立札幌病院を退職後に、
結核予防会北海道支部の、
札幌複十字総合検診センター所長として勤務されました。
私たち札幌美容形成外科の職員が、
毎年健康診断でお世話になっているところです。
そこでも優しい名所長でした。
■ ■
一昨年秋に大腸癌が見つかり、
手術を受けましたが、
肝転移・肺転移と病気が広がり、
つらい化学療法を受けながら、
職務を遂行されていたそうです。
昨年秋からは、
ご自分の死期を意識されながらも、
じっと耐えていらしたと…
葬儀委員長の上村友也先生から伺いました。
■ ■
名医でも名院長でも、
ご自分の病気には勝てないものです。
最期は自宅で、
という先生のご希望で、
5月下旬に退院されて、
ご自宅でお亡くなりになりました。
満73歳というまだまだお若い年齢です。
心からご冥福をお祈り申しあげます。
中西先生、
形成外科を育てていただきありがとうございました。
“中西昌美先生の死を悼む”へのコメント
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中西先生のご冥福をを心からお祈りいたします。
白いブレザーの白衣は 山大の事件で山大を辞められた 北大出身の 整形外科医 高原先生も白い短いタイプのブレザー白衣でした。