医学講座
がん免疫療法
平成19年8月8日の北海道新聞に‘がん免疫療法’の記事が掲載されていました。
治療を実施しているのは、帯広市の北斗病院です。
私が帯広厚生病院時代にお世話になりました。もともと札幌の中村脳神経外科に勤務していた、鎌田先生と橋本先生が作った脳神経外科の病院でした。
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私が帯広にいた平成7年から平成10年までは、帯広厚生病院に脳神経外科がありませんで。
現在、北斗病院理事長をしている橋本郁郎先生が私の大学時代の同期でしたので、よく患者様をお願いしていました。
帯広厚生病院ではできない手術を、東大の先生にいらしていただき、私が北斗病院まで行って東大の先生とご一緒に手術をしたこともありました。
当時から学閥にとらわれず、常に最先端の医療を目指していました。
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北斗病院は2003年7月1日からPET(ペット)というガンの診断装置を導入しています。北海道では最も早く導入した施設の一つです。現在ではPET-CTを含め3台のPETが寡動しています。
PETはかなり高価な装置なので、大学病院でもないところがあるくらいです。
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北斗病院で行っている、がん免疫療法は東京大学医科学研究所の細胞治療技術を採用しています。がん治療のベンチャー企業であるテラ(株)と提携して行われています。
がん免疫療法は私が学生だった30年前から、可能性を示唆されていました。
近年のバイオ技術の進歩で一般的になってきました。
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大学病院ではさまざまな理由でなかなか実施できない治療が、北海道の十勝で受けられるのはすごいことです。
最先端の医療を目指す北斗病院で、一人でも多くのがん患者様が助かることを祈念しています。