医学講座
第110回日本美容外科学会報告④
2011年1月16日の院長日記、
第110回日本美容外科学会報告①に…
らずべりーさんからご質問をいただきました。
ご高齢の患者様の場合、皮膚を多めに切り取るだけでは完全な解決策には至らない場合があるのだと思いました。
筋肉の衰えだけでなく、脂肪が極端に少なく、コラーゲンが減少し、張りが無くなったというのが原因だと推察します。
解決策としてはコラーゲン注入なのか自家組織移動&移植なのでしょうか。
■ ■
この問題を取り上げられたのは、
会長の宇津木龍一先生と、
北里研究所病院美容医学センター、
佐藤英明先生でした。
眼瞼下垂症手術をすると、
眉が下がり、
睫毛と眉毛の間が狭くなります。
■ ■
若い女性には、
憧れの大きな黒目でも…
高齢者には…
目が乾くようになった…
まぶたが腫れた…
鼻根部に横じわができた…
まぶたが重くうっとうしい…
…という術後不満要因となります。
■ ■
せっかく苦労して、
3時間もかけて手術をしても、
術後不満要因ではがっかりです。
患者さんも術者も不幸です。
宇津木先生も佐藤先生も、
解決策として使っていらっしゃるのは、
眉の位置を調節する方法でした。
コラーゲンではありません。
■ ■
前額部リフトといわれる方法などで、
眉の位置を上げることで、
この術後不満要因を解決していらっしゃいました。
宇津木先生は、
前頭筋拮抗筋群(ぜんとうきんきっこうきんぐん)
特に眼輪筋の手術について、
発表していらっしゃいました。
■ ■
保険診療の手術では難しいですが、
宇津木先生が推奨される手術は、
高齢者の眼瞼下垂症手術では、
とても大切なポイントだと思いました。
帝国ホテルのクリニック宇津木流は、
腕も技術も考えも…
超一流です。
東京都千代田区内幸町1-1-1
帝国ホテルタワー8F
03-3509-6210
“第110回日本美容外科学会報告④”へのコメント
コメントをどうぞ
本間先生、ご回答ありがとうございます。なるほど、前額リフト。下垂の手術をすると額のしわが軽減、眉毛が上がらなくなり(少し挙がりにくくなる。)→眉毛が上瞼に近づき、年をとると下垂した感じになるのかもしれませんね。くぼみがなくなる、皮膚がよる、ふくよかだと皮膚が厚く見える、瞼が痩せてるとしわが生じるという感じなのでしょうか。
前頭筋リフトをすることは、眉毛の挙上、額のしわが無くなり、 眉間のしわ 上瞼のたるみやしわの改善になりプラス二重の幅が手術前より広く見えるのかなと思いました。
高齢の方の眼瞼下垂症の手術では 眉の位置を上げる手術もした方がいいという場合が多いのですね。その手術は保険適用にはならないのですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。保険適応の手術は、術式が決まっています。
私が受けた手術は、眼瞼下垂症手術眼瞼挙筋前転法(がんけんかすいしょうしゅじゅつ_がんけんきょきんぜんてんほう)と言います。
眉下切開や眉を固定する手術は、保険に記載されていません。
関西や東京でなさっていらっしゃる先生は、大部分が自費だと思います。
加齢のため見えにくいのに、困ったことです。