医学講座
第37回日本熱傷学会②
学会第一日目のシンポジウムは、
救命と形成のコラボレーションの追求でした。
日本熱傷学会は、
救急の先生と形成の先生が、
毎年交代で学会を開催しています。
救急⇔形成が仲良く連携しています。
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救急科専門医、
形成外科専門医、
もちろん熱傷専門医と、
専門医を3つも持っていらっしゃる先生が、
日本には何人かいらっしゃいます。
すごいことです。
■ ■
昨日のシンポジウムでも、
救急と形成の両方の専門医である、
スーパーマンのような先生が、
発表してくださいました。
実に素晴らしい結果でした。
よく身体が続くなぁ~
休日はあるのかなぁ~
…と思いました。
私にはとても真似ができません。
■ ■
形成外科医として…
結果が素晴らしいと思ったのが、
岸和田(きしわだ)市民病院形成外科の、
久徳(きゅうとく)茂雄先生です。
スーパーマンのお一人です。
専門的になりますが、
①深筋膜上でのデブリードマン、
②一回に20%、採皮も8%程度までの手術範囲、
③手術時間も2時間半まで。
という手術で素晴らしい結果でした。
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早期手術は治療期間を短縮できる
…という考えは、
今までの熱傷治療の常識を変えるものです。
私にはできませんでしたが、
熱傷治療にかかわった者の一人として
後世に残る仕事だと思いました。
医学教育の分野でも、
将来は教科書が変わると思います。
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残念なことに…
一般の方には知られていません。
簡単に言うと…
深く焼けてしまったやけどは、
早く手術をしてもらって、
治してもらいましょう。
その方が…
早くキレイに治ります。
“第37回日本熱傷学会②”へのコメント
コメントをどうぞ
そうですね。。 妹のお舅さんは 着衣着火で太ももを火傷し それが元で 亡くなりました。
傷が深い、範囲が広い、血液や浸出液がかなり多くて感染に近い状態、感染している場合は、排液出来る状態にしないといけないと思います。(浸出液や付いてる軟膏を生理食塩水、又はぬるま湯で洗い流すなど)
ラップ療法は、浸出液が殆どない、或いは無く感染状態になく、傷の治りを手助けするのに(軟膏を併用し)効果があるという印象です。
消毒は、医師によって意見が分かれると思われますが、個人的には創の状態によると思います。