医学講座
たばこと傷の治り
陥没乳首の手術で…
乳頭が壊死(えし)になってしまったら…
手術が下手だったからだ!
けしからん!
訴えてやる!
…と怒ると思います。
■ ■
ちょっと待ってください。
私が手術をしても…
名人が手術をしても…
壊死(えし)なるリスクがあります。
一番悪いのは…
たばこです。
■ ■
タバコは吸わないでという、
2006年11月4日の院長日記。
残念なことという、
2006年12月11日の院長日記。
他にもたくさん書いています。
PCでしたらHPの右上、
携帯でしたら下にある、
検索機能を使って、
【たばこ】と入力してください。
たくさんのページがヒットします。
■ ■
陥没乳首の手術、
わきが手術、
切断指の再接着手術、
【たばこ】が悪さをします。
もともと、
血流がとても悪い条件で手術をします。
たばこで、
微小循環(びしょうじゅんかん)という、
血の流れが悪くなります。
■ ■
ぎりぎりのところで流れている血が、
たばこで流れなくなり、
乳首が酸欠(さんけつ)になります。
そうすると…
乳頭が壊死(えし)ということになります。
医療訴訟を起こしても…
無くなった乳首は戻りません。
■ ■
私は中学生から
先生に絶対見つからないで
タバコを吸っていた
1本や2本、
いや5本や10本くらい吸ったってわからないょ
タバコでキズが治らないなんて信じられない
…と吸ってしまう方がいます。
■ ■
論より証拠、
米国の論文には、
たばこで傷が治らないという、
evidence(エビデンス)=証拠があります。
きれいに治したかったら、
タバコは吸わないでください
“たばこと傷の治り”へのコメント
コメントをどうぞ
以前勤めていたクリニックでも禁煙外来をしていて、傷の治りだけでなく、呼吸器や内分泌などの治療の効果が喫煙によってよくないことを指導していました。
私はたばこは吸いませんが、全身麻酔でオペするのも受動喫煙によってかなりの影響があるとのこと。
うちの夫にもほんとにやめてもらいたいのです。