医学講座
埋没法の糸抜去は難しいです
昨日の院長日記、
他院埋没法の糸に…
ぴょんさんからコメントをいただきました。
二年程前に二重瞼の埋没手術をしました。
病院は某美容外科です。
手術をしてくれたのは30代の院長先生でした。
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仕上がりが最悪だったので
同じ病院で抜糸手術を受けました
同じ病院でも先生によって糸の縫い方?止め方?が違うらしく、
手術中かなりてこずっている様子でした。
その先生は院長先生とは違い
とてもいい先生だったと思います。
■ ■
残念な結果で申し訳ございません。
埋没法は二重を作る手術より、
糸の抜去がずっと難しいのです。
特にぴょんさんのように…
手術から一ヵ月も経過してしまうと…
糸が深く入り込んでしまい…
抜糸がとても難しくなります。
■ ■
抜糸してくれた先生の技術ではなく、
埋没法の糸を抜去すること自体が難しいのです。
瞼まぶたの裏側に書きました。
埋没法の保証とは、
糸をむやみに追加して、
結果的に瞼をキズだらけにするだけです。
私は、
他院で埋没法を受けた…
眼瞼下垂症の方を手術する時に…
できるだけ埋没糸を除去しています。
追加料金もいただきません。
(保険の規定です)
■ ■
手術用顕微鏡で見て、
高倍率にして、
ようやく見える程度の糸もあります。
そんな糸でも、
毛細血管を傷つけています。
表面から見えない、
瞼の裏側には、
大切な役割があります。
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健康な人の瞼の裏側は、
キレイなピンク色です。
瞼板(けんばん)という白い組織の上に、
結膜(けつまく)があり、
そこに毛細血管があります。
教科書によると、
この毛細血管から、
目の角膜へ酸素や栄養を供給する、
と書かれています。
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角膜(かくまく)というのは、
光を通すために、
透明です。
血管はありません。
ソフトコンタクトで、
すっぽりと角膜を覆(おお)ってしまうと…
角膜に酸素が供給されず、
酸欠になるといわれています。
ですから長時間付けっ放しにできないのです。
■ ■
瞼板法(けんばんほう)による埋没法は…
瞼板(けんばん)に直接糸を通します。
さすがに最近ではあまり見なくなりました。
瞼板上端法(けんばんじょうたんほう)が増えている印象です。
初心者のなんちゃって美容外科医が、
がっちり結んだ糸ほど取れにくいのです。
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埋没法は10分で終わったのに…
埋没法の糸抜去は…
1時間以上かかったのに…
全部抜けなかったというのは…
実際にはよくあることです。
埋没の糸抜去がお上手な先生は、
横須賀のアロマ美容外科の鈴木敏夫先生です。
埋没法の糸で苦労している方へおすすめします。
信頼できる先生です。
“埋没法の糸抜去は難しいです”へのコメント
コメントをどうぞ
信頼できる先生に出会って、手術を決断する決め手は何なのでしょう。医療関係者であれば、ある程度評判などを聞いて判断できますが・・・。
難しいと思います。
私は本間賢一先生しかしらないのですが、他の先生はよくわからないので行きたくないです。 お盆で次男が帰省し長男と医学の勉強してます(◎o◎)!!
こちらにお邪魔するようになり
強い味方、本間先生と出会いましたが
日本では美容外科はまだまだ隠れた医療なので
まみ子師長さんの仰る通り、病院選びが難しいと思います。
CMとかしてる大手がいいと思いがちですからね。
瞼板上端法とは何でしょう?
メリットデメリット教えてください!
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
瞼板上端法は瞼板の上の端に埋没の糸をかける方法です。瞼板法は瞼板のほぼ中央にかけるのですが、上端にかけることで瞼板中央部の毛細血管の損傷は少なくなります。当院で実施している挙筋法(きょきんほう)は瞼板には糸を遠さないので、毛細血管を損傷することはないです。技術的には難しいです。
なるほど!
お返事ありがとうございました!
埋没による瞼の裏の損傷リスク
大手美容外科というのは、そんなことまではリスクとして教えてくれないのですね。利益のために教えないのか、それとも知らないのかは不明ですが。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
大手美容外科にもいろいろあります。先生にもよります。だまされないようにしっかりと選ぶことが大切です。