医学講座
シミの診断は難しいです2022
今日は2022年5月7日(土)です。
札幌は新緑がきれいです。
大通公園のチューリップが咲いています。
今朝の北海道新聞に、
2022年6月から、
少人数の外国人ツアー客を受け入れる予定
…と出ていました。
ワクチンを3回接種していることが条件になるようです。
観光客がまた北海道に来てくれるとうれしいです。
■ ■
昨日の院長日記、
大手美容外科のシミ広告2022
この広告は、
広告代理店が企画立案して、
首都圏の電車に出していると思います。
札幌の地下鉄にはありません。
JR北海道にもありません。
北海道で広告を出しても効果が少ないからです。
■ ■
余計なお世話ですが、
67歳の形成外科医から見ると、
シミ10個で2万6千円は、
採算が合いません。
しみを誤診すると大変です
2015年10月20日の院長日記です。
■ ■
しみの診断は難しいです
私が心配するのが、
【相談無料】の美容外科や美容皮膚科です。
ピンクのど派手な看板が目に付きます。
皮膚科専門医ですら難しいシミやホクロの診断を、
学生時代に満足に皮膚科の講義も聴かなかった、
なんちゃって美容皮膚科医が、
なんちゃって美容外科医の先輩に教わって、
は~い、
おホクロの治療は簡単ですょ~
なんて治療をしてしまうことです。
■ ■
おいおい、
あんたね~
せめてダーモスコピーくらい撮って見ておかないと、
そのレーザーを当てようとしている黒い病変が、
MMえむえむ(悪性黒色腫)だったらどうするの?
訴えられたら、
100%敗訴だょ
…と心配したくなるようなピンクの看板のクリニックの、
♡なんちゃって先生♡に伝えたいです。
■ ■
悪性黒色腫の初期の病変は、
ほくろやシミと見わけがつきません。
悪性黒色腫はこわい病気です。
若くして亡くなる方がいます。
他にもしみに見える悪性腫瘍があります。
シミを治したいと思ったら、
ちゃんとした皮膚科で診てもらってください。
シミ10個で2万6千円はおすすめできません。
“シミの診断は難しいです2022”へのコメント
コメントをどうぞ
ダーモスコピーを使っても
悪性黒色腫の初期は
わからないということですか?
私のシミは幸い薄いので
コンシーラで誤魔化しておきます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ダーモスコピーでもわからないことがあります。ベテランの先生が診ても迷うこともあります。シミはレーザー簡単に取れると思われていますが誤解です。
大学病院に入院していた時ため息をついて歩いている50代の男性がいました。背中血が滲んでいますよ。と、教えてあげたら最初背中にホクロが出て気になってから近くの皮膚科に行ったら組織検査で、山大に行くよう言われ、深くえぐり取られたとのこと。その後どうなったかはわかりません。メラノーマとMMは違うのですか?しみとり10個26000円には気をつけます。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。メラノーマはMMのことです。悪性黒色腫です。高須先生の愛犬チャッキーもメラノーマでした。形成外科病棟で患者さんが亡くなることはめったにないのですが、私は何人かメラノーマの患者さんを看取りました。残念で悲しいです。他にもシミに見える悪性腫瘍があります。なんちゃっての先生には無理です。
北海道にお客さんが来てくれて
賑わいが戻ってくるのは嬉しいですね。
知識がないと魅力的に見える
広告や看板に目がいって、
なんちゃって先生とは気づかずに
繋がってしまうことがあると
思います。
命に関わる問題なので、信頼のできる
皮膚科に受診するのが大事ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。また北海道に観光客がいらしていただきたいです。これからとてもいい季節なので今年こそは観光客が来れるといいです。シミに見える悪性腫瘍を誤診されると大変です。簡単に取れると思わないでいただきたいです。紫外線を避けてシミができないようにするのが一番いいです。