医学講座

美容外科2014年の予測

 札幌美容形成外科は今日までお正月休みです。
 明日から2014年の診療を開始します。
 私なりに2014年の予測を立ててみました。
 厳しい見方ですが…
 4月からの消費税UPで
 景気は悪くなると予測しています
 外れるといいですが…
      ■         ■
 アベノミクス効果で、
 確かに株価は上がり、
 一部の人たちは給与もUPしています。
 医療業界を見てみると…
 4月に診療報酬改定があります
 消費税UPで仕入原価は上がるのに…
 医療機関の収入は増えません。
 総医療費を抑制したい国の方針です。
      ■         ■
 経営が厳しくなる医療機関が増えると思います。
 病院勤務の先生が開業したり…
 楽で儲かりそうな…
 なんちゃって美容外科医
 …になろうと考える人が増えると思います。
 美容外科ではなく、
 なんちゃって美容皮膚科医
 …になる女性医師も増えると思います
      ■         ■
 レーザーぱしぱしで、
 簡単にキレイになって、
 簡単にお金儲けができる?
 …と考える先生も増えると思います。
 世の中そんなに甘くはありません
 ちょっと出力を間違えると…
 キレイになるどころか…
 Ⅱ度熱傷になってあとが残ります。
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 どうしてくれるんですか
 休業補償をしてください
 すみません
 メーカーのマニュアル通りにしたんですけどぉ~
 私、使ったことがなかったのでぇ~
 申し訳ございません
 …と言っても許してもらえません。
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 私の美容外科2014年の予測は、
 安売り美容外科
 安売り美容スキンクリニックが増えて、
 それの伴うトラブルが増えると懸念します。
 ほんとうに良心的な美容外科クリニックを見つけるのが、
 難しくなると思います。
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 私の考えです
 美容外科価格破壊の弊害に書いたように…
 医療というのは、
 金儲けの道具ではなく
 人を幸せにする
 人の苦痛を取り除く
 そういう業種だと思います
 金儲けを考えると、
 効率主義や
 一人当り単価が
 気になるようになります。
 こうしていると、
 いつか
 取り返しがつかない
 事故が起こる気がします。

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 交通事故と同じで、
 医療にはある確率で事故が起こります
 航空機事故も同じです。
 絶対に墜落しない飛行機はありません。
 事故が起こらないように
 安全対策にお金も時間もかけます
 安全で快適な空の旅には、
 それ相応のお金がかかります

      ■         ■
 私の懸念が杞憂に終わると良いのですが、
 日本の厚生労働省は美容医療に及び腰です
 日本国が認可した美容医療用薬剤はほぼありません。
 認可された美容医療用ヒアルロン酸
 認可された美容医療用レーザーはありません
 すべて未承認です
 脱毛用に使っているレーザーですら、
 認可したのは脱毛ではなく色素性病変です。
 エステのレーザー脱毛は禁止しているのに
 TVで堂々と宣伝しています
 これが日本の現状です。
 これだけ美容医療が巷にあふれているのですから、
 国としていいものはいい
 悪いものは悪いという指針を作るべきです。
 2014年に期待するところです。

“美容外科2014年の予測”へのコメント

  1. まみ子 より:

    当院は今日が仕事初めでした。1週間お休みを頂いての半日勤務でしたが、300人の患者さんが受診されて、めっちゃ疲れて歳を実感しました。明日が日曜日で良かった・・・。

    皮膚科は一人あたりの単価が安いので、患者数で勝負です。なので帯広では、当院以外のほとんどの皮膚科は美容もしています。一般的な皮膚病の診断すら出来てないし、治療もえっ?と思ってしまう皮膚科が多いです。

    腱鞘炎になるくらい処置をしても、コストはレーザーぱしぱしの100分の1です。それでも頑張るしかありません。

    先生の予測がはずれますように・・・。

  2. なっちゅん より:

    消費税アップ、辛いです。
    年金生活では・・・
    脱毛も中途半端で、3月迄に終わらせたいです

  3. さくらんぼ より:

    2014年は少しでも 景気がよくなるといいのですが、、先生の予測が当たりそうです。
    昨日レーシックの話がでましたがサッカーの本田選手はじめの頃より目が変わりましたよね。私は最初の顔が素敵だと思いました。レーシックの失敗疑惑があるとか、、怖いですね。

  4. なっちゅん より:

    先生、明日から又おつかれさまです。

  5. ラズベリー より:

    厚生省と財務省との間で調整、診療報酬について本体部分(技術料)は0.1%プラス、薬価部分は1.36%マイナスに引き下げ、実質1.26%マイナスと決めたようです。来年の4月以降に後発薬の発売時の価格を原則7→6割に引き下げ。
    医師会、厚労族は不満。日本医師会は自民党に1億2000万円も献金していますし、族議員も献金を受けていると思いますので本体部分で専門医加算を多少つけて欲しいというのはあると思います。儲かる科とそうでない科があり、地方は産婦人科が小児科がないとか増えてます。
    科別や地域偏在(地方は医師が足りない)を何とかしないといけないと思います。医学部創設しても、10~15年かかります。総合診療科も微妙な感じがします。医学部卒業前の6年生で、臨床に役に立つようなカリュキラムに変えたらもう少し短縮するのではないかと。
    また、国立や県立医学部は私立より安いので(東京、名古屋、大阪、福岡を除いた国立医学部)その地域に卒業後その県内の病院に就職2年の義務付け、3~5年県内の病院に勤務するものや本籍地の県にUターンして勤務するものに毎年、住民税3~5%減額(5年間)とかすれば地方の病院に行ってくれると医師もいるのではないでしょうか。
    勤務医の当直明けで日勤などで疲弊して開業医になる医師が多いため、交代勤務制や他職種との役割分担を検討しているようです。がん健診での胸レントゲンのみは、医師がいなくても放射性技師が行えるようにするとかあるようです。看護師にも医師がやっていた業務を一部おろすとか検討しているらしいです。看護師が足りてないとこは疲弊してしまうし、安上がりな医療になって経営者だけが儲かるというのがネットにありました。
    後期高齢者が増えてきており、有床診療所や訪問看護、亜急性病院やリハビリ(えん下訓練)を強化している病院への診療報酬を増やすなど検討されているようです。

    さくらんぼさんへ
    12月29日のコメントを見てください。

  6. くくるん より:

    儲けを考えたら確かに一人あたりの単価が高いほうが、効率がいいですね。
    クリニックが高い手術や、不要なオプションを勧めるのもそういう意味ならばわかる気がします。
    長続きしないとは思いますが。。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    成功者と呼ばれる医師はお金儲けが上手な人らしいです。もうけすぎて脱税で摘発され医師免許を失った医師もいます。

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