院長の休日
築地のお父さん
平成25年5月29日水曜日、
朝日新聞朝刊ひとときへの投稿です。
築地のお父さん
今年初の築地市場への買い出しは、先月になった。
場内は活気に満ちていて、ぼやぼやしていたら怒鳴り声が聞こえてくる。でも、いつも一番初めに行く店の、慣れ親しんだおじさんの笑顔が見当たらない。昨年末、急にお亡くなりになったと後で知った。
10年以上前から、毎月1度、買い出しに行くようになった。鮮度の良い旬の魚介類を手に入れることが第一の目的だが、もう一つは、言葉はぶっきらぼうだが心優しい人たちに会って元気をもらうこと。「まいど」って言われたらもう常連の域。いつしか人見知りの私が一人でも行ける癒やしスポットになっていた。
おじさんは最後にたくさんの買い物を詰める手伝いもしてくれて、笑顔で言葉をかけてくれた。「ご主人の好物を買いにくるなんて、いい奥さんだねえ」。この年になってほめられることは数少ないから、今でも温かい気持ちがよみがえる。去年の12月に「お父さん、またね~」と別れたきりで、もう会えないなんて。悲しくて仕方ない。
築地のお父さん、ありがとう。お父さんの優しい笑顔と言葉は、私の宝物です。この感謝の気持ちが天国に届きますように。
(東京都大田区 鈴木圭子 会社員 50歳)
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築地市場のお父さん…
お会いしたことはありませんが…
お人柄がしのばれます。
心からご冥福をお祈りいたします。
私は築地が好きです。
たくさんの外国人観光客もいらっしゃいます。
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私の目を手術していただいた…
聖路加国際病院。
北海道から行く時は…
羽田からモノレールで浜松町まで行きます。
外へ出てから…
階段で地下鉄大門だいもん駅へ降ります。
都営地下鉄大江戸線に乗り…
2つ目の駅が築地市場です。
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築地市場駅の階段を上がると…
国立がん研究センター中央病院が見えます。
ここの皮膚腫瘍科に…
堤田新つつみだあらた先生がいらっしゃいます。
築地市場から…
聖路加国際病院まで歩くのが好きでした。
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吉野家も…
築地店として残っている店が発祥の地です。
鮮魚店のおじさんのお言葉…
『ご主人の好物を買いにくるなんて、いい奥さんだねえ』
私はこんなおじさんが好きです。
自分もこんなじいちゃんになりたいです。
心からご冥福をお祈りしています。
“築地のお父さん”へのコメント
コメントをどうぞ
吉野家の築地店の写真、飾ってありますよね。
歴史を感じました。
ご冥福を心よりお祈り致します。
築地には 縁があります。父がぶどう栽培を始めて 仲買人が家にきたり 今も 年賀状やお歳暮などのお付き合いがある方もいます。子供の頃、父に連れられて 朝のせりに連れて行ってもらったことがあり、朝ごはんは市場の食堂で、食べた事もない豪華な朝食だった気がしました。果樹の組合も合併などで今はあまりそういった接待はなくなりましたが、、、 また たまたまご縁があり 私のラフランスのお客様で 築地の魚屋さんがいらして、魚を贈ってくださいます。 何年か前 家族で 東京に行った時 築地の近くに宿泊したのでぶらぶら歩きました。癌センターが右手に見えました。 また 毎日畑でラジオを聞いていますが 昨日の午前 NHK第1すっぴんで 築地の 魚河岸に嫁いだ作家?の方でしたか 大変おもしろい 裏話を聴ききましたょ。 長くてすみません。
29日は妹の54歳の誕生日でした。娘はその半分の27歳しか生きられなかったと思うと、、、涙が出る一日でした。
さくらんぼさんへ
お辛いという言葉はもう似合わないですね。
言葉にならないです。
ご冥福を心よりお祈り致します。