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お金の計算
開業すると、お客様から料金をいただいて、お釣りも差し上げなければなりません。いつもは払う立場だったのが逆になります。
毎日、お釣り用の小銭をいくら準備して、どうやって補充するか?大切なことですが、どこでどうやって教えてもらえばよいのかわかりません。
勤務医の多くは、自分が勤務している病院でも会計窓口に行くのは、自分が‘患者’になった時だけで、窓口の内側は全くわかりません。
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恥ずかしながら、私は開業してから一度もお金の計算をしたことがありません。
税務署の方が休診日に税務調査にいらっしゃいました。私と会計事務所の公認会計士の先生が立ち会いました。
レジのお金や日報をお見せしました。
税務署:「現金はこれですべてですか?」
私:「はいそうです(少なかったのかなぁ?)」
税務署:「日報と合っていますか?」
私:「はい、あっていると思います」
税務署:「先生はご自分で確認なさらないのですか?」
私:「はぁ、お金の計算は苦手なもので…」
税務署:「たまには、ご自分で確認なさった方がよろしいですょ」
私:「はぁ、私が計算しても合わないと困るので…」
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先輩や友人から、職員にお金をごまかされないように注意しなさいと言われたことがあります。
一流の会社や大きな病院でも、お金をごまかす職員がいます。銀行員ですら、お金をごまかして懲戒免職になる人がいる時代です。
不正をする職員自身に問題があるのは明らかですが、お金をごまかされる側に問題があることがあります。脱税や不正をしていれば、ごまかされても告訴できません。
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開業した時に、お釣りの小銭の準備やレジの打ち方を教えてくれたのは、実家がレストランを経営していた受付の子でした。
私も家内も‘お店屋さんごっこ’すらしたことがなかったので、その子に教えてもらました。
カード払いも多いので、カードも導入しましたが、私は未だにカードを切れません。
一日の‘売り上げ’や一ヵ月の‘売り上げ’は私がチェックしていますが、現金やレジの管理は任せています。私がチェックしなくても、お金が合わないことはありません。明朗会計です。
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会計業務は会計事務所にお願いしています。開業すると税金や消費税の申告も大変です。
弥生会計という会計ソフトに入力して、会計事務所でチェックしていただいています。
開業するまでは、簿記なんてまったく縁がありませんでした。それこそ、簿記の右も左もわかりませんでした。
今でこそ少しはわかるようになりましたが、ダスキンのレンタルマット代は何費になるの?業務委託費?消耗品費?なんてことはわかりません。
開業すると医師としての業務以外で困ることがたくさんあります。信頼できる会計事務所にお願いするのがよいと思います。
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大きな会社でしたら、人事・総務・経理とそれぞれに専門家がいますが、個人経営のクリニックではすべて院長の責任です。
自分でできないことは、その道のプロに任せて適切に対処してもらうのが早道です。
私はお金の計算は不得意なので、職員に任せて、経理も会計事務所にお願いしています。その方が安心して手術に専念できます。