医学講座

血の止め方

 昨日の日記で、
 実技実習について書きました。
 キズの処置で難しいのは…
 実は、
 切って縫う
 よりも…
 血を止めるのが…
 ずっと難易度が高いのです。
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 スーパードクターといわれる先生が、
 TVに出て…
 手術の映像が流れます。
 脳外科医にしても、
 消化器外科医にしても、
 実に血の止め方が上手です。
 周囲の組織を傷つけないように…
 すばやく正確に
 血を止めています。
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 ケガをすると… 
 血が出ます
 少しのだったら…
 押さえて圧迫すると…
 止まります。
 血管が収縮したり…
 血液が凝固(ぎょうこ:固まること)して…
 血が止まります。
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 ある程度以上の血管が切れると…
 圧迫しただけは止まりません。
 ここから先は企業秘密です。
 札幌美容形成外科の…
 部分切開や
 眼瞼下垂症手術で…
 切っているのに…
 腫れが少ないのは、
 丁寧に血を止めているからです。
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 血が出ている血管を見つけて…
 そこを押さえて… 
 血を止めるのが…
 実は難しいのです。
 医師免許をいただくと…
 ケガをした方の手術ができます。
 医学部では…
 6年間も学ぶのに…
 この血を止める実習がありません。
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 血は生きていないと出ません。
 解剖学実習で血管を覚えても…
 血管ってこんなもんだ…
 という程度しかわかりません。
 血の止め方の実習を、
 実験動物でするのも…
 なかなか難しいと思います。
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 一人の学生に
 血の止め方を覚えてもらうのに…
 自動車の仮免許以上の…
 実習が必要です。
 今の医学部には…
 これができる教員数もなければ、
 実習に必要な機材もありません。
 血も止められないのに…
 医師免許証はいただけます。
 これが日本の医学教育の現状です。

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