医療問題
実技実習
医学部の6年間で、
膨大な量の知識を覚えなければ…
医師国家試験に合格できません。
講義で教えられることは…
その知識の一部です。
医学生は、
分厚い参考書を手にして…
自分で国家試験の勉強をしています。
講義で習っていないことも…
国試に出ます。
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縫い方の練習という日記を…
2009年4月5日に書いています。
医師免許証がないと…
切ったり縫ったりできないのに…
実際の医学教育では、
この切って縫う練習は、
必須科目ではありません。
自動車の運転免許証を与えるのに、
学科だけで、
コースも路上もなしで、
ペーパーテストだけで免許をもらえるようなものです。
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キズを縫うのは…
形成外科がプロです。
残念なことですが…
山形大学医学部のように…
形成外科がない大学があります。
今は、
OSCE(Objective Structured Clinical Examination)
客観的臨床能力試験、
オスキーと呼ばれる科目で、
一応、縫い方の練習をします。
■ ■
残念なことに…
縫うのは皮膚に見立てた材料です。
血も出なければ…
麻酔なしでも…
痛いとも言いません。
いい加減に縫って…
キズが汚くなることもありません。
今の医学教育で…
一番、欠如しているのが…
この実技実習です。
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政府は医師不足なので…
医学部の入学定員を増やそうとしています。
教員定数を変えないで…
入学定員だけ増やしても…
粗製濫造のお医者さんができるだけです。
形成外科のケの字も知らない…
医学生が日本にはいます。
形成外科を学びたくても…
医学部の授業で教えていないところが…
日本にはたくさんあります。
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私は…
一生に一度、
診るか診ないかもわからない…
珍しい病気を勉強するよりも…
基本的な縫合法程度は…
実験動物を使って…
形成外科専門医が教えるのが、
医師にとっては必要だと思います。
血も出ない…
材料を縫う練習よりも…
痛くないように麻酔をして、
血を止めて…
キズを縫う実習をすべきだと思います。