医療問題

局所麻酔の実習

 深夜にケガをして…
 救急病院に搬送されたとします。
 小さなキズでしたら…
 研修医か、
 せいぜい卒後2~3年目の先生が、
 縫合をすることがあります。
 医学部6年間で、
 針を刺して…
 局所麻酔をするという実習はありません。
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 学生同士で採血の練習を…
 1~2回程度することはあります。
 ただ…
 局所麻酔、
 通称、局麻(きょくま)と言います…
 ができるのは、
 医師免許をいただいてからです。
 簡単なオリエンテーションで、
 慣れない手つきで、
 局麻薬を注射器に吸います。
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 免許取り立ての‘先生’は、
 注射器の扱いにも慣れていません。
 バイアルから、
 液を吸うのさえ大変です。
 注射の針も…
 太さが何種類もあります。
 どの位の太さの針(G:ゲージという単位です)で
 局所麻酔をするかも知りません。
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 私は(個人的には)…
 医学部6年間の間に…
 一度くらいは…
 自分の腕や腹に…
 針を刺して…
 局所麻酔をする練習をするべきだと思います。
 注射液を入れる強さ
 (指の押し加減)
 針の太さ、
 部位によって、
 微妙に痛さが変わります。
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 残念ですが、
 現在の法律では、
 医学生が局所麻酔をしてOKとはなりません。
 また、
 もし万一、
 麻酔薬によるショックなどの事故があれば、
 賠償責任保険の対象とはなりません。
 ケガの処置に必要な、
 局所麻酔さえできないのに、
 医師国家試験というペーパーテストに合格すれば、
 医師免許証がいただけるのが実情です。

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