院長の休日
「ありがとう」の魔法
平成25年4月16日、朝日新聞朝刊、
ひとときへの投稿です。
「ありがとう」の魔法
夫が米寿を迎えた。寡黙で物静かで優しい夫であるが、物忘れが始まって3年になる。今は人が変わったようにわがままで頑固になり、自己中心的になった。
そんな夫がひ孫の名前だけは覚えたのが不思議だ。
私は前々から夫に一つ不満があった。結婚してから「そうだな」と同調したり、「ありがとう」を言ってもらったりしたことがない。簡単な同意やお礼を言うことが男の沽券(こけん)にかかわるとでも思っているのだろうか。「心で思っている」で、全て片付けられていた。私は言葉で表してほしいと願っていたが、今になってはこの思いもかなえられないと半ば諦めていた。
ところがひ孫が2歳になり、たどたどしいがおしゃべりができるようになった。夫はそんなひ孫にメロメロである。「じいじ」と呼ばれると相好を崩してひ孫を独り占めする。おもちゃを持ってきただけで、「じいじにくれるのか。ありがとう。ありがとう」と連発している。
すると最近、夫が「ありがとう」を照れながらも言うようになった。私は長年の留飲を下げることができた。「ありがとう」は短くて、美しい魔法のような言葉だと思う。
(東京都世田谷区 沢田八重子 主婦 79歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
う~ん…
ありがとうを家で言うのは難しいですね。
私もなるべく心がけているつもりですが…
無口でもくもくとご飯を食べて…
食べ終わっても…
なかなかありがとうは言いません。
■ ■
逆に私も…
『お給料振り込まれていたゎ。』
『今月も働いてくれて♡』
『♡ありがとう♡』
…なんて…
言われたことはありません。
■ ■
ニトリ寄附講座に書いた…
ニトリの似鳥昭雄社長は…
社員や奥様にありがとうを声に出して言われるそうです。
京セラの稲盛和夫さんも、
「ありがとう」で変わる
…と言われています。
ありがとうはいい言葉です。
■ ■
2歳のひ孫さんは…
とても可愛いと思います。
生きる喜びになります。
私たちの国ニッポンが…
安心して子どもが産める国
無理なく子育てができる国
ありがとうがたくさんある国になると…
理想的な世の中になると思います。
東京都世田谷区の沢田八重子様、
朝からいいお話しをありがとうございました。