医療問題
わき汗ボトックス【保険】範囲の広い人は注意
昨日の院長日記、
わき汗ボトックス保険診療の制限に
ラズベリーさんからコメントをいただきました。
脇に注射するため、ある程度、量が必要になってきますが、
50、100単位だけだと125単位使用した場合、
25単位余り無駄になること、
患者には150単位分の薬剤請求をする為、
コストが違ってくるため、25単位の薬剤も必要なのでは?っと思いました。
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少し専門的なことです。
コメントの要旨は…
範囲が広い人には…
少し余分に必要なのでは…?
その時に…
25単位という小容量の薬も必要なのでは…?
…ということです。
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たとえば…
体重45㎏の人と…
体重75㎏の人では…
脇の汗が出る面積が違います。
わきが手術をする時に…
45㎏の人に必要な麻酔薬の量と…
75㎏の人に必要な量は違います。
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麻酔薬は多く使うと…
通常の範囲内であれば多く使った分も保険請求ができます。
ところが…
わき汗ボトックス【保険】では…
45㎏の人も75㎏の人も…
同じ量しか使えない決まりです。
両脇で100単位です。
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上手に注射すると…
同じ100単位を使って…
45㎏の人も75㎏の人も満足できる結果になることが多いです。
やったこともない先生が…
ネットのイーラーニングだけで覚えた知識で、
マニュアル通りすると…
絶対にクレームになります。
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保険で3万円が安いと思うのは…
今までに高いお金を出して自費で注射した人だけです。
3万円は安い金額ではありません。
3万円も払ったのに…
高価な服に汗染みがついた!怒!
どうしてくれるの!怒!怒!怒!
…となります。
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そんなこと言われたって…
病院は180円しかもらってないんですょ…
とほほ…
…なんていいわけしても…
3万円返してちょうだい!
クリーニング代出してちょうだい!
…と言う人がいないとも限りません。
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わき汗の診断基準と病院選び
…に書いたように…
メーカーのHPには…
今まで一度もわき汗ボトックスの注射をしたことがない…
…と私が思うクリニックが載っています。
ワキ汗の範囲が広い人は…
100単位でも汗が出ることがあります。
保険診療なので保証はありません。
注意して病院を選んでください。