昔の記憶
リラ冷えの街2014
ようやくライラックが開花したと思ったら寒くなりました。
この寒さの戻りを、
リラ冷えといいます。
札幌市の木がライラックです。
英語はライラック「Lilac」。
フランス語はリラ「Lilas」。
和名はムラサキハシドイといいます。
■ ■
「リラ冷えの街」という、渡辺淳一さんの小説があります。
昭和45年に北海道新聞日曜版に連載された小説です。
当時、本間家では…
朝日新聞しか購読していなかったので、
私はこの連載は読んでいません。
私が札幌西高校1年生の時です。
札幌オリンピックが昭和47年でした。
オリンピックを目指して札幌の街づくりが盛んでした。
■ ■
医学生と人工授精が関係する小説です。
私が学生の頃から、
札幌医大産婦人科では不妊治療をしていました。
人工授精に使われる精子は、
医学生が提供すると言われていました。
数人分を混ぜて…
誰のかわからないようにすると言われていました。
■ ■
医学生のアルバイト?があったかどうかわかりません。
少なくとも私自身や私の友人に、
精子提供者はいませんでした。
あまりおおっぴらにできないので、
おそらく医局との個人的なつながりで?
契約していたのかも?
…と想像します。
■ ■
最近になって、
人工授精で生まれたと知った人が、
自分の遺伝上の父を探して、
大学医学部に情報開示を請求したという記事を読みました。
お気持ちはよく理解できます。
でもおそらく資料は残っていないと思います。
昭和40年代~50年代は、
将来情報開示請求があるとは考えていなかったと思います。
■ ■
もし私が遺伝上の父を見つけるとしたら、
大学医学部の卒業記念アルバムを探します。
学会で知り合った先生を通じて、
先輩や後輩を紹介してもらいます。
同級生だったら、
『○○先生の若い頃にそっくりだ』
…とわかると思います。
DNAを調べるより早いと思います。
遺伝上の父は難しい問題です。