医学講座

ボトックスの抗体産生

 昨年5月から、
 わき汗ボトックスの保険診療をはじめました
 正直に申し上げて、
 いくら企業努力をしても
 経営は大変です
 両脇にボトックスを注射してクリニックに入る注射料は…
 180円のままだからです。
 平成26年4月の診療報酬改定でも…
 残念なことに注射手技料は改定されませんでした。
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 赤字なのに…
 なぜ札幌美容形成外科で治療しているかというと…
 いままでたくさんの方を治療してきて…
 保険診療でしてあげたいと…
 ず~っと思ってきたからです
 8万円のボトックスを…
 10回の分割払いで支払ってくださった方もいらっしゃいました。
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 多汗症ボトックス注射料180円
 世界一ボトックスが高い国ニッポン
 ボトックスにジェネリック医薬品を!
 に書いたように、
 アラガン社以外のボトックスも保険収載をして欲しいです。
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 患者さんから、
 『先生、毎年ボトックスを注射していると…』
 『効かなくなるって聞きました。』
 『私、大丈夫ですか?』
 …というご質問をいただくようになりました。
 エビデンスはありませんが、
 一年に1~2回わき汗ボトックスをする程度でしたら、
 抗体産生のリスクはきわめて低いと考えます。
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 学会や研究会でお聞きすると、
 ①わき汗ボトックス
 ②えらボトックス(咬筋を小さくする治療)
 ③ふくらはぎボトックス(下腿を細くする治療:札幌美容形成外科では実施していません)
 これらの治療を一気にするとか、
 数ヵ月のうちにまとめてするとか、
 短期間に大量のボトックスを注射すると
 抗体産生が起きるようです
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 私は今まで一例も経験したことがありません。
 慎重に投与するからだと思います。
 患者さんのお気持ちはよく理解できます。
汗がこんなに止まったのだから…♡
顔も小顔にして…♡
脚も細くして…♡
私ミス○○になれるかしら…?♡
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 大切なのは…
 欲張らないことです
 間隔をあけることが大切です
 抗体産生は、
 身体に大量のボトックスが一度に入って、
 身体がびっくりしてできる防御反応だと思います。
 エビデンスはありません。
 本間説です。
ボトックスの作用と仕組み

保険診療で使うボトックス

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